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国際生物学オリンピックで「金」千葉の高3、日本人初

2009年7月18日23時4分

写真:国際生物学オリンピックで日本人として初めて金メダルを獲得し、表彰式で会場に手を振る鉢巻きと法被姿の千葉県立船橋高校3年の大月亮太さん=茨城県つくば市のつくば国際会議場国際生物学オリンピックで日本人として初めて金メダルを獲得し、表彰式で会場に手を振る鉢巻きと法被姿の千葉県立船橋高校3年の大月亮太さん=茨城県つくば市のつくば国際会議場

写真:全員がメダルを獲得し、表彰式後の記者会見で笑顔を見せる大月亮太さん(右から2人目)、中山敦仁さん(左端)、谷中綾子さん(左から2人目)、山川眞以さん(右端)=茨城県つくば市のつくば国際会議場
全員がメダルを獲得し、表彰式後の記者会見で笑顔を見せる大月亮太さん(右から2人目)、中山敦仁さん(左端)、谷中綾子さん(左から2人目)、山川眞以さん(右端)=茨城県つくば市のつくば国際会議場

 世界の高校生らが生物学の知識やセンスを競う第20回国際生物学オリンピック(同オリンピック組織委員会など主催、朝日新聞社など後援)は18日、茨城県つくば市で表彰式を行い、千葉県立船橋高校3年の大月亮太さん(17)が日本人として初めて金メダルを獲得した。

 同五輪は今回が日本初開催。13日に開会し、過去最多の56カ国・地域から221人の高校生らが参加、筑波大を会場に理論と実験の試験を実施した。成績の上位23人に金メダル、次の46人に銀、その次の68人に銅が贈られた。大月さんは全体で6位の好成績。

 記者会見で大月さんは「金メダルはすごくびっくりした。(実験試験の事前準備で)教わった先生方の予想がちらほらと的中した」と顔をほころばせた。

 実験で出題されたカイコの解剖やショウジョウバエの遺伝のリポートを書く問題について「できが悪かったと思い、自信がなかった」と振り返り、「本当に生物って楽しい。やっぱり自分はこの道を進んでいきたいなと思いました」と涙ぐんだ。

 日本選手は全員がメダルを獲得。私立灘高(兵庫県)の中山敦仁さん(2年)、私立桜蔭高(東京都)の谷中綾子さん(2年)、山川眞以さん(3年)が銀メダルを受け、「銀3、銅1」の昨年の大会を上回った。

 中山さんは「(表彰式で自分の)名前を呼ばれたときは、できたら金がほしかったので悔しいなと思いながら、でもメダルが取れるか不安でもあったので、銀メダルはうれしかった」と話した。

 大会では、中国と米国が、参加した4人がいずれも金メダルを獲得したほか、シンガポールは3人、台湾は2人が金メダルを獲得し、アジア優位を印象づけた。

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