EeePC 4G-X DVDドライブを使わずにリカバリする方法-後編
前編からの続き
さて、コチラを参考にEeePC 4G-X付属のSDHCカードにリカバリデータを読み込んで、実際に試してみよう。
初心者にも分かりやすく丁寧に解説してみる。
先ず、以下の物を用意する。
・DVDを読み込み可能な別のパソコン(母艦PC)
・SDHCカードリーダ(EeePC本体で代用可)
・付属のSDHCカード
・付属のサポートDVD
カードリーダが無ければLAN接続したEeePC本体で代用し、母艦で作ったデータを転送する。
SDHCカードは2GBのSDでも十分だが、既にあるデータはフォーマットしてしまうので、別の場所にバックアップする事。
次ぎに二つのソフトをダウンロードする。
・USB_MultiBoot_10
・PowerISO
USB_MultiBoot_10はHP社の「HP USB Disk Storage Format Tool」バージョン V2.0.6の代用フリーソフト。
現在HPで入手できるバージョンではEeePCに使用できない。
SDHCカードをフォーマットするツールなので、カードリーダのあるPCにダウンロードする。
zipファイルなので、フォルダを開いて右クリックメニュー、すべて展開をクリック。解凍したらそのまま使用できる。
PowerISOはサポートDVDの中身を編集するツール。母艦PCにダウンロードする。
こちらはexeファイル。ファイルをクリックしてインストール作業を行なう。シェアソフトなので無登録では機能が限定されるが、今回は問題なし。
以上が用意できたら実際の作業に移る。
大まかな流れを説明した方が良いだろう。
★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。
特に2番目のPowerISOによる作業は、文章だけを並べても意味不明。一見難しそうな作業に見えてしまうのはその為だ。キャプチャ画面を付けるので参考にして欲しい。
★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
1.カードリーダにSDHCを挿入する。
2.USB_MultiBoot_10フォルダ内のHPUSBFW.EXEを起動。
3.FAT32、適当なVolume label、オプションは全てなしでフォーマット。
HPUSBFW.EXEの実体がHP USB Disk Storage Format Tool V2.0.6である。
Windows標準のフォーマット機能と、見た目は同様なので迷う事は無いだろう。
★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
1.サポートDVDをドライブに挿入。自動起動はキャンセルする。
※windowsのエクスプローラによるサポートDVDの中身の表示。
WINPE.ISOは一つのファイルとして表示されているが、ISO形式のイメージファイルで、実は更に細分化されたファイルが中に存在する。
2.PowerISOを起動。[未登録のまま続行]をクリック。
3.ツールバーの開くをクリックして、DVD内のWINPE.ISOを読み込む。
4.PowerISOのエクスプローラにI386フォルダ以下が表示される。
※windowsのエクスプローラではWINPE.ISO以下のファイル構造を表示できないが、PowerISOを使うと中身のファイルを表示/編集できる。
上のwindowsのエクスプローラで表示されたI386フォルダとは別物なので混同しないよう注意。
5.\I386フォルダのNTDETECT.COMとSETUPLDR.BINを選択。
6.ツールバーの抽出をクリック。
7.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
8.デスクトップに現れたSETUPLDR.BINをntldrに名前を変更。
9.\I386\SYSTEM32フォルダにあるWINPESHL.INIを選択。
※表示スペースがもったいないので、上下の幅を短くしました
10.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
11.デスクトップに現れたWINPESHL.INIをメモ帳で開く。
12.AppPath=x:\EPCRecover.exeをAppPath=x:\GHOST32.EXEに書き換え。
13.変更内容を上書き保存してメモ帳を閉じる。
14.PowerISOのWINPESHL.INIを選択。
15.ツールバーの削除をクリック。PowerISOのWINPESHL.INIを削除。
16.ツールバーの追加をクリック。
17.デスクトップ上のWINPESHL.INIを選択し、PowerISO内に追加。
18.PowerISOのファイル(F)メニュー内の名前をつけて保存をクリック。
19.編集が終わったWINPE.isoファイルをデスクトップに保存する。
文章にすると長いが、実際にPowerISOを起動してみると難しい作業ではない。
\I386フォルダはwindowsのエクスプローラで見えるフォルダとは全く別物である。これを理解していないと意味不明に陥る。
★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
1.メモ帳を起動。
2.以下の文字列をそのままコピペ。
[SetupData]
BootDevice = "ramdisk(0)"
BootPath = "\I386\SYSTEM32\"
OsLoadOptions = "/fastdetect /minint /rdexportascd /rdpath=winpe.iso"
3.winnt.sifというファイル名でデスクトップに保存。
サポートDVD内のwinnt.sifは使用できない。改変するより新たに作る方が確実。
間違ってwinnt.sif.txtで保存してしまう事があるので注意。
★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
1.これまでデスクトップ上に保存した以下のファイルをコピー。
WINPE.iso NTDETECT.COM ntldr winnt.sif
2.SDHCに上記を貼り付け。EeePCを代用した場合はLANで転送。
3.サポートDVD内のRecoveryフォルダを、同じくコピー貼り付け。
以上でリカバリができるSDHCカードが完成する。
同様の手順でUSBメモリを作る事も可能。
★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。
1.作成したSDHCをEeePCのカードスロットに挿入。
2.電源スイッチを押し、Escキーを連打する。
3.以下の画面でリカバリメディアを選択。
※USBカードリーダーが選択できないときは、BIOSのBoot priorityを見直す。
4.Symantec Ghostが起動する(OKをクリック)。
5.メニューから [Local] → [Disk] → [From Image] と辿ってクリック。
※ちなみに[To Image][To Disk]を選ぶとバックアップができる。
リカバリメディアを作成したのと同時に、タダでバックアップツールを手に入れたことになる。
6.リカバリ元のファイルを選択する。
※SDHCなどとは表示されないので、フォーマット時に任意で付けたVolume labelが手がかりになる。
7.リカバリ先のドライブを選択。今回は1
※区別がつきにくい。自信がなければメニューに戻って [Local] → [Check]を試して、どちらがどのドライブか確認してみよう。
8.最終確認。Yesをクリックすると工場出荷状態にリカバリされる。
※ユーザーデータは全て消えてしまうので、バックアップしていなければNoを押してキャンセルする。
以上お疲れ様でした・・・・・・
ところが、再セットアップして起動すると異常に気付く。
空き容量が少なすぎる。
だが、心配は要らない。標準より多いメインメモリを積んでいると、ページングファイルを余計に設定してしまうからだ。512MBのRAMであれば、この現象は起こらないハズ。
ページングファイル以外の空き容量は約1.6GBなので、真っ先にページングファイルを削除してしまおう。
以上、本当にお疲れさまでした!
EeePCのカードスロットは出力電圧が低めで、カードを選ぶようだ。
確実に成功させるには、付属のSDHCを使用するか動作確認の取れている製品を選ぶのが望ましい。
さて、コチラを参考にEeePC 4G-X付属のSDHCカードにリカバリデータを読み込んで、実際に試してみよう。
初心者にも分かりやすく丁寧に解説してみる。
先ず、以下の物を用意する。
・DVDを読み込み可能な別のパソコン(母艦PC)
・SDHCカードリーダ(EeePC本体で代用可)
・付属のSDHCカード
・付属のサポートDVD
カードリーダが無ければLAN接続したEeePC本体で代用し、母艦で作ったデータを転送する。
SDHCカードは2GBのSDでも十分だが、既にあるデータはフォーマットしてしまうので、別の場所にバックアップする事。
次ぎに二つのソフトをダウンロードする。
・USB_MultiBoot_10
・PowerISO
USB_MultiBoot_10はHP社の「HP USB Disk Storage Format Tool」バージョン V2.0.6の代用フリーソフト。
現在HPで入手できるバージョンではEeePCに使用できない。
SDHCカードをフォーマットするツールなので、カードリーダのあるPCにダウンロードする。
zipファイルなので、フォルダを開いて右クリックメニュー、すべて展開をクリック。解凍したらそのまま使用できる。
PowerISOはサポートDVDの中身を編集するツール。母艦PCにダウンロードする。
こちらはexeファイル。ファイルをクリックしてインストール作業を行なう。シェアソフトなので無登録では機能が限定されるが、今回は問題なし。
以上が用意できたら実際の作業に移る。
大まかな流れを説明した方が良いだろう。
★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。
特に2番目のPowerISOによる作業は、文章だけを並べても意味不明。一見難しそうな作業に見えてしまうのはその為だ。キャプチャ画面を付けるので参考にして欲しい。
★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
1.カードリーダにSDHCを挿入する。
2.USB_MultiBoot_10フォルダ内のHPUSBFW.EXEを起動。
3.FAT32、適当なVolume label、オプションは全てなしでフォーマット。
HPUSBFW.EXEの実体がHP USB Disk Storage Format Tool V2.0.6である。
Windows標準のフォーマット機能と、見た目は同様なので迷う事は無いだろう。
★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
1.サポートDVDをドライブに挿入。自動起動はキャンセルする。
WINPE.ISOは一つのファイルとして表示されているが、ISO形式のイメージファイルで、実は更に細分化されたファイルが中に存在する。
2.PowerISOを起動。[未登録のまま続行]をクリック。
3.ツールバーの開くをクリックして、DVD内のWINPE.ISOを読み込む。
4.PowerISOのエクスプローラにI386フォルダ以下が表示される。
上のwindowsのエクスプローラで表示されたI386フォルダとは別物なので混同しないよう注意。
5.\I386フォルダのNTDETECT.COMとSETUPLDR.BINを選択。
6.ツールバーの抽出をクリック。
7.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
8.デスクトップに現れたSETUPLDR.BINをntldrに名前を変更。
9.\I386\SYSTEM32フォルダにあるWINPESHL.INIを選択。
10.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
11.デスクトップに現れたWINPESHL.INIをメモ帳で開く。
12.AppPath=x:\EPCRecover.exeをAppPath=x:\GHOST32.EXEに書き換え。
13.変更内容を上書き保存してメモ帳を閉じる。
14.PowerISOのWINPESHL.INIを選択。
15.ツールバーの削除をクリック。PowerISOのWINPESHL.INIを削除。
16.ツールバーの追加をクリック。
17.デスクトップ上のWINPESHL.INIを選択し、PowerISO内に追加。
18.PowerISOのファイル(F)メニュー内の名前をつけて保存をクリック。
19.編集が終わったWINPE.isoファイルをデスクトップに保存する。
文章にすると長いが、実際にPowerISOを起動してみると難しい作業ではない。
\I386フォルダはwindowsのエクスプローラで見えるフォルダとは全く別物である。これを理解していないと意味不明に陥る。
★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
1.メモ帳を起動。
2.以下の文字列をそのままコピペ。
[SetupData]
BootDevice = "ramdisk(0)"
BootPath = "\I386\SYSTEM32\"
OsLoadOptions = "/fastdetect /minint /rdexportascd /rdpath=winpe.iso"
3.winnt.sifというファイル名でデスクトップに保存。
サポートDVD内のwinnt.sifは使用できない。改変するより新たに作る方が確実。
間違ってwinnt.sif.txtで保存してしまう事があるので注意。
★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
1.これまでデスクトップ上に保存した以下のファイルをコピー。
WINPE.iso NTDETECT.COM ntldr winnt.sif
2.SDHCに上記を貼り付け。EeePCを代用した場合はLANで転送。
3.サポートDVD内のRecoveryフォルダを、同じくコピー貼り付け。
以上でリカバリができるSDHCカードが完成する。
同様の手順でUSBメモリを作る事も可能。
★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。
1.作成したSDHCをEeePCのカードスロットに挿入。
2.電源スイッチを押し、Escキーを連打する。
3.以下の画面でリカバリメディアを選択。
4.Symantec Ghostが起動する(OKをクリック)。
5.メニューから [Local] → [Disk] → [From Image] と辿ってクリック。
リカバリメディアを作成したのと同時に、タダでバックアップツールを手に入れたことになる。
6.リカバリ元のファイルを選択する。
7.リカバリ先のドライブを選択。今回は1
8.最終確認。Yesをクリックすると工場出荷状態にリカバリされる。
以上お疲れ様でした・・・・・・
ところが、再セットアップして起動すると異常に気付く。
だが、心配は要らない。標準より多いメインメモリを積んでいると、ページングファイルを余計に設定してしまうからだ。512MBのRAMであれば、この現象は起こらないハズ。
ページングファイル以外の空き容量は約1.6GBなので、真っ先にページングファイルを削除してしまおう。
以上、本当にお疲れさまでした!
A-DATA Turbo SDHC 4GB Class6 SDHC4GB for Eee PC SDHC4GB/Eee Adata 2008-09-19 売り上げランキング : 24629 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
確実に成功させるには、付属のSDHCを使用するか動作確認の取れている製品を選ぶのが望ましい。
役に立つ情報ありがとうございます!
ところでUSBメモリのフォーマットをするのにVistaを使用すると失敗するみたいですね。
XPである4G-X上でフォーマットしてからVistaで必要なファイルをコピーして作成したら問題なくできました。
・・という制限があったのでご報告させていただきます。
投稿: sakuragaoka | 2009年4月13日 (月) 01時34分
すみません追加情報です。
最初にVista上のHPUSBFW.EXEでフォーマットを行ってしまったエラーメッセージは下記の通りでした。
Remove disks or other media.
Press any key to restart
同じ罠にはまった方の為に・・
投稿: sakuragaoka | 2009年4月13日 (月) 01時36分
sakuragaoka様、どうもコメントありがとうございます。
Vistaの母艦をお持ちなのですね。
当方では、確認できないのですが、貴重な情報ですね。
ネット上で、上手くいかなかったという話をよく見ますが、メディアの相性以外にOSの違いもあるというわけですか。
案外知られていない盲点かもしれません。
>Remove disks or other media.
>Press any key to restart
何であれ、ブータブルメディアとして認識されなかった場合は、このメッセージが出ます。
成功するまで、何度これを見たことか。
投稿: mfigure | 2009年4月13日 (月) 18時25分