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2009年3月22日 (日)

EeePC 4G-X DVDドライブを使わずにリカバリする方法-後編

前編からの続き

さて、コチラを参考にEeePC 4G-X付属のSDHCカードにリカバリデータを読み込んで、実際に試してみよう。
初心者にも分かりやすく丁寧に解説してみる。

先ず、以下の物を用意する。
・DVDを読み込み可能な別のパソコン(母艦PC)
・SDHCカードリーダ(EeePC本体で代用可)
・付属のSDHCカード
・付属のサポートDVD

カードリーダが無ければLAN接続したEeePC本体で代用し、母艦で作ったデータを転送する。
SDHCカードは2GBのSDでも十分だが、既にあるデータはフォーマットしてしまうので、別の場所にバックアップする事。

次ぎに二つのソフトをダウンロードする。
USB_MultiBoot_10
PowerISO

USB_MultiBoot_10はHP社の「HP USB Disk Storage Format Tool」バージョン V2.0.6の代用フリーソフト。
現在HPで入手できるバージョンではEeePCに使用できない。
SDHCカードをフォーマットするツールなので、カードリーダのあるPCにダウンロードする。
zipファイルなので、フォルダを開いて右クリックメニュー、すべて展開をクリック。解凍したらそのまま使用できる。

PowerISOはサポートDVDの中身を編集するツール。母艦PCにダウンロードする。
こちらはexeファイル。ファイルをクリックしてインストール作業を行なう。シェアソフトなので無登録では機能が限定されるが、今回は問題なし。

以上が用意できたら実際の作業に移る。
大まかな流れを説明した方が良いだろう。

★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。

特に2番目のPowerISOによる作業は、文章だけを並べても意味不明。一見難しそうな作業に見えてしまうのはその為だ。キャプチャ画面を付けるので参考にして欲しい。

★HP USB Disk Storage Format Toolで、SDHCをフォーマット。
1.カードリーダにSDHCを挿入する。
2.USB_MultiBoot_10フォルダ内のHPUSBFW.EXEを起動。
3.FAT32、適当なVolume label、オプションは全てなしでフォーマット。

HPUSBFW.EXEの実体がHP USB Disk Storage Format Tool V2.0.6である。
Windows標準のフォーマット機能と、見た目は同様なので迷う事は無いだろう。

★★PowerISOでサポートDVD内のWINPE.ISOファイルを編集。
1.サポートDVDをドライブに挿入。自動起動はキャンセルする。

Recovery01 ※windowsのエクスプローラによるサポートDVDの中身の表示。
WINPE.ISOは一つのファイルとして表示されているが、ISO形式のイメージファイルで、実は更に細分化されたファイルが中に存在する。


2.PowerISOを起動。[未登録のまま続行]をクリック。
3.ツールバーの開くをクリックして、DVD内のWINPE.ISOを読み込む。
4.PowerISOのエクスプローラにI386フォルダ以下が表示される。

Recovery02 ※windowsのエクスプローラではWINPE.ISO以下のファイル構造を表示できないが、PowerISOを使うと中身のファイルを表示/編集できる。
上のwindowsのエクスプローラで表示されたI386フォルダとは別物なので混同しないよう注意。

5.\I386フォルダのNTDETECT.COMSETUPLDR.BINを選択。
6.ツールバーの抽出をクリック。
7.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
8.デスクトップに現れたSETUPLDR.BINをntldrに名前を変更。
9.\I386\SYSTEM32フォルダにあるWINPESHL.INIを選択。

Recovery03 ※表示スペースがもったいないので、上下の幅を短くしました

10.母艦上の任意のフォルダ(今回はデスクトップ)を選んで抽出。
11.デスクトップに現れたWINPESHL.INIをメモ帳で開く。

Recovery04

12.AppPath=x:\EPCRecover.exeをAppPath=x:\GHOST32.EXEに書き換え。
13.変更内容を上書き保存してメモ帳を閉じる。
14.PowerISOのWINPESHL.INIを選択。
15.ツールバーの削除をクリック。PowerISOのWINPESHL.INIを削除。
16.ツールバーの追加をクリック。
17.デスクトップ上のWINPESHL.INIを選択し、PowerISO内に追加。
18.PowerISOのファイル(F)メニュー内の名前をつけて保存をクリック。
19.編集が終わったWINPE.isoファイルをデスクトップに保存する。

文章にすると長いが、実際にPowerISOを起動してみると難しい作業ではない。
\I386フォルダはwindowsのエクスプローラで見えるフォルダとは全く別物である。これを理解していないと意味不明に陥る。

★★★メモ帳でwinnt.sifファイルを作成。
1.メモ帳を起動。
2.以下の文字列をそのままコピペ。

[SetupData]
BootDevice = "ramdisk(0)"
BootPath = "\I386\SYSTEM32\"
OsLoadOptions = "/fastdetect /minint /rdexportascd /rdpath=winpe.iso"

3.winnt.sifというファイル名でデスクトップに保存。

サポートDVD内のwinnt.sifは使用できない。改変するより新たに作る方が確実。
間違ってwinnt.sif.txtで保存してしまう事があるので注意。

★★★★SDHCカードに必要なファイルをコピー。
1.これまでデスクトップ上に保存した以下のファイルをコピー。

WINPE.iso NTDETECT.COM ntldr winnt.sif

2.SDHCに上記を貼り付け。EeePCを代用した場合はLANで転送。
3.サポートDVD内のRecoveryフォルダを、同じくコピー貼り付け。

以上でリカバリができるSDHCカードが完成する。
同様の手順でUSBメモリを作る事も可能。

★★★★★EeePCをSDHCカードから起動してリカバリ。
1.作成したSDHCをEeePCのカードスロットに挿入。
2.電源スイッチを押し、Escキーを連打する。
3.以下の画面でリカバリメディアを選択。

Recovery05 ※USBカードリーダーが選択できないときは、BIOSのBoot priorityを見直す。

4.Symantec Ghostが起動する(OKをクリック)。

Recovery06

5.メニューから [Local] → [Disk] → [From Image] と辿ってクリック。

Recovery07 ※ちなみに[To Image][To Disk]を選ぶとバックアップができる。
リカバリメディアを作成したのと同時に、タダでバックアップツールを手に入れたことになる。

6.リカバリ元のファイルを選択する。

Recovery08 ※SDHCなどとは表示されないので、フォーマット時に任意で付けたVolume labelが手がかりになる。

7.リカバリ先のドライブを選択。今回は1

Recovery09 ※区別がつきにくい。自信がなければメニューに戻って [Local] → [Check]を試して、どちらがどのドライブか確認してみよう。

8.最終確認。Yesをクリックすると工場出荷状態にリカバリされる。

Recovery10 ※ユーザーデータは全て消えてしまうので、バックアップしていなければNoを押してキャンセルする。


以上お疲れ様でした・・・・・・


ところが、再セットアップして起動すると異常に気付く。

Recovery11 空き容量が少なすぎる。
だが、心配は要らない。標準より多いメインメモリを積んでいると、ページングファイルを余計に設定してしまうからだ。512MBのRAMであれば、この現象は起こらないハズ。

Recovery12
ページングファイル以外の空き容量は約1.6GBなので、真っ先にページングファイルを削除してしまおう。

以上、本当にお疲れさまでした!

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EeePCのカードスロットは出力電圧が低めで、カードを選ぶようだ。
確実に成功させるには、付属のSDHCを使用するか動作確認の取れている製品を選ぶのが望ましい。

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コメント

役に立つ情報ありがとうございます!

ところでUSBメモリのフォーマットをするのにVistaを使用すると失敗するみたいですね。
XPである4G-X上でフォーマットしてからVistaで必要なファイルをコピーして作成したら問題なくできました。

・・という制限があったのでご報告させていただきます。

すみません追加情報です。

最初にVista上のHPUSBFW.EXEでフォーマットを行ってしまったエラーメッセージは下記の通りでした。

Remove disks or other media.
Press any key to restart

同じ罠にはまった方の為に・・

sakuragaoka様、どうもコメントありがとうございます。
Vistaの母艦をお持ちなのですね。
当方では、確認できないのですが、貴重な情報ですね。
ネット上で、上手くいかなかったという話をよく見ますが、メディアの相性以外にOSの違いもあるというわけですか。
案外知られていない盲点かもしれません。

>Remove disks or other media.
>Press any key to restart
何であれ、ブータブルメディアとして認識されなかった場合は、このメッセージが出ます。
成功するまで、何度これを見たことか。

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