Jay 「最初のゲストは日本でのツアーを終えて帰国したばかりの偉大なるロックスターです。まずお話を伺ってその後演奏していただきましょう。ようこそ、ジョン・ボン・ジョヴィ!(ジョンはにこやかに登場してジェイと握手し、抱き合ってありがとう、ジェイと言う。)おかえりなさい。

JON 「ありがとう。(観客席の女性がWe love you JONと叫ぶと彼は微笑んで、サンキュー、ベイビーと言う)

Jay 「ジョン・ボン・ジョヴィらしい服装で来てくれて嬉しいよ。前に来てくれた時は投資会社のセールスマンのような格好だっただろ。お堅いスーツを着て・・・」

JON 「オレの映画俳優用の服さ。映画俳優だったんだけど、今はまた無精者に戻っちゃったよ。オレの母親が買ったアウトレットのスーツだとは誰も気がつかなかったね(笑)」

Jay 「日本から帰ってきたばかりなんだろ。時差ボケかい?」

JON 「もうめちゃくちゃだよ。だって向こうでは16時間進んでいるから今は明日の午後3時なんだ。夜の11時30分じゃない。だからもうへとへとさ。最悪。すごく疲れているのに朝の2時にホテルで起きてしまって、こんなふうに(目を見開いて)なっちゃって、眠りに戻ろうとするんだけど、眠れないんだよ!もっとCNNを見たとしても・・・(笑)30分ごとに同じ番組のくり返し。時差ボケはほんとに辛いよ」

Jay 「日本のオーディエンスってのはどうなの?やっぱり違うの?それとも同じ?」

JON 「昔は着物を着てくる女の子がいたり、ずいぶんと違いがあったけど、今はずいぶん西洋化してるよ。でも確固たる違いっていうのはあるね。5つの野球スタジアムから帰って来たから野球スタジアムのことをいうと、列ごとに帰っていくんだ。前の列の人が完全にいなくなるまでその場を離れないんだ。そしてゴミをひろって・・・」

Jay 「ゴミをひろうだって?!そりゃ共産主義だ!ゴミを拾うだって?!」

JON 「それで『では次はX列の方・・・』(マイクを持ったふりをして)って。ニューヨークでそれをやってみなよ(笑)。ゴミをひろって周りをかたづけて、X列、Y列、Z列、彼等はそうやって帰るんだ。時々裏から覗いてたんだけど1時間半経っても客はまだ帰り終わってないんだ(笑)。彼等はとても行儀がいいんだよ」

Jay 「(ニューヨークの話をしながら)ゴミは持ち帰ろう。本来ロックンロール気質ってのはとても反抗的かつ、どっかり座って再び静かにしているもんだってことかな」

JON 「まさにそうなんだよ。彼等は叫んで、それから座ってまた静かになるんだ。(手を叩いて立ち上がって瞬時にまた座る)オレは今までに20数回日本を訪ねているけど、最初はすごく心配したよ。だって会場のライトが消えると、ワァっと盛り上がって、その後シーン。ほんとにそうなんだ!ショックな光景だよね。」

Jay 「彼等は聞き入ってるんだね」

JON 「彼等がオレの言っていることを理解しているのかわからないけど、確かな・・・」

Jay 「(ジョンをさえぎって)ハワイで一度ショウをやったことがあって、その時の観客がほとんど日系人だったんだが、女性がこんなふうな(と言って金切り声をあげる)声を出すんだよ。(ジョンが笑う)おかしくて死にそうだったんだが、彼等は笑わずにキーキー言ってるんだ。君も聴いたことがあるだろ?あれは一体なんだい?」

JON 「ハハハ・・・うんうん。それに慣れなきゃだめだよ。確かにそんな感じだけど、すぐにシーンとなって歌を聴くんだよ。彼等はすべてのことに耳をすましてるんだ」

Jay 「日本人は歌ったり踊ったりするの?」

JON 「ああ、するよ。でもすごく行儀よくね。これにも慣れるよ。本当に日本のみんなをニューヨークに連れて来たいよ。ジュリアーニ市長はニューヨークのオーディエンスを東京のオーディエンスのようにしつけようとしてるけど、(笑)もうあきらめたみたいだ」

Jay 「それで、バンドの中でいまだに独身なのは?」

JON 「ティコだよ」

Jay 「じゃあ日本人のグルーピーなんかどうだい?」

JON 「彼が言うには日本人は服をたたんでくれるんだって(笑)。噂ではね。部屋を掃除してもらうためにゲットしてみたら?(笑)でもここでもやっぱり西洋化は起きてるよ(笑)。オレは日本を愛してるんだよ。そこはわかってもらいたいんだけど。大阪ではオフィシャル・バス・ハウス(サウナ)に行ったんだ。すごく広くてね。シャワーやひげそりやマッサージができるんだ」

JON 「バス・ハウスならウエスト・ハリウッドにもあるじゃないか(注:風俗系サウナがある地区)」

JON 「(笑)オレはいいよ」

Jay 「そこの女性達だって君をてこずらせるようなことはしないさ。それで、そのバス・ハウスで君は裸に?」

JON 「そうそう」(観客がヒュ〜と叫ぶ)

Jay 「女性も裸なのかい?」

JON 「いいや。まず第一にみんなおばあちゃんぐらいの歳なんだ。だから公共の風呂だよ。そこでねっ転がって、目をつぶって、今自分がどこにいるのかを忘れてリラックスしようとしたんだ。そのおばあちゃん達がエリー・マクファーソンだと思うようにしてね。でも最初2本の手だったのが、4本になり、6本になり、それでオレはこのおばあちゃん達、ちょっと西洋化されてきたなって思ったよ!だって、まぁあ〜素敵なお尻!って感じなんだよ。(目の前のお尻をなでるような仕草をする)で、オレは、ヘイヘイヘイ!おもちゃにすんなよ、オレはもう行くよ、って言ったのさ」

Jay 「結婚して何年になるんだい?」

JON 「(水を飲みながら)115年さ」(観客が笑う)

Jay 「結婚して長いの?」

JON 「11年と半年だ」

Jay 「きっと今夜君が家に帰ったら君が口走ったことで奥さんが『エリー・マクファーソン・・・』って言うよ」(ジョンが笑う)

JON 「ニュージャージーで深い眠りから覚めた彼女はオレが帰ると片目を開けてキョロキョロってするんだろうな」(ジョンは片目を左右に動かす)

Jay 「それで奥さんはエリーの真似をして君はエリーの名前を言わなくちゃいけなくなるよ」

JON 「そうだね(笑)。ベッドにはエリーの写真が置いてあってオレの奥さんは出ていっちゃってるかもな!まぁ、もう慣れてるけどね」

Jay 「食べ物はどんな感じ?日本のスタジアムでは何が売っているんだい?ホットドッグじゃないんだろ?」

JON 「野球観戦に行ったことがあるけど、ホットドッグはあるよ。で、マスタードとケチャップが入っている絞り出すタイプの小さなパケットがあって、どっちを選ぶかはいつも国際的論議をよぶところなわけだけど、日本では一緒に入ってるんだ。日本はとても混在したカルチャーで(西洋文化を)正確に理解しているから野球にはピーナッツやポップコーンやホットドッグもあるんだ。全てね。でもここでも・・・」

(ここでJayが話をさえぎって自分の話を始めたのですが長いしジョンにはあまり関係ないのですみませんがここは省略させていただきます)

Jay 「タブロイドに書いてあることについてどう思う?今まで読んだ記事の中で一番バカバカしかったのは?」

JON 「ああ、オレが3,500ドルもヘア・カットにかけたとかね。オレのおやじは理髪師だったわけだけど、まっ先に『ヘア・カットにいくらかけたんだって?!』って(げんこつを振り上げて)オレの頭にガツンと一発食らわしてやりたかったんだって」

Jay 「君のご両親はいつもタブロイドの記事を信じるのかい?」

JON 「確実にね」

Jay 「私の親戚は電話してきては、ま〜、デートなんかしちゃってとかなんとか言ってきて、私は違う、そんなことしてないよって言うんだ」

JON 「オレなんか何回リッチーとヘザーの噂を聞いたことか。で、イトコとか、おばさんとか、おばあちゃんが言ってくるからオレは彼等を見据えて『これは違うんだよ、いいかい、これは真実じゃないんだ』って言うんだけど、彼等は『いいのよ、私には知られたくないのよね、』って」(観客笑う)

Jay 「私は今週靴のことで書かれたよ。グローブ紙か何かだったはずだが、私は6足靴を持っていてそれについてわめきたてて、しかも金を払わなかったって書いてあるんだ」

JON 「机の下にたくさんの靴の保証書があったりしないよね」

Jay 「さて、そろそろ歌ってもらおうかな。みんな準備はいいかな」

JON 「ああ、メンバーはあっちに」 (コマーシャルの後、演奏してメンバーみんながレノのところに来る。リッチーとジョンが前に並んで座り、その後ろに他のメンバーが座る。)

Jay 「ティコ、日本人の女の子について聞かせてくれよ」

TICO 「とても行儀がいいんだ。とてもね。おじぎするのは知ってるだろ(笑)。それしか言えないよ」

Jay 「よけいなこと言ってトラブりたくないんだね。服をたたむんだって?」

TICO 「帰る時に服をたたむんだ。アイロンかけてくれることもあるんだよ。驚きだよ」

RICHIE 「噂では、だよ」

Jay 「ホテルのメイドをひっかけたのかもしれない」(一同大爆笑。ティコはとても恥ずかしそうに前のめりになって顔をふせる)たぶん仕事してたんだよ」

Jay 「リッチー、タブロイドでいろいろ変なことを書かれたと思うけど」

RICHIE 「彼等はヘザーとオレにはとても親切だったけど、タブロイドがすごくバカバカしかった10年前とかは・・・オレはシェールとの間に火星から来た頭が二つある子供がいるとかなんとか・・・」(観客の一人がリッチーに叫ぶ)

DAVID 「ほら、あそこにいるよ」

Jay 「今夜ここに来てるんだ」

RICHIE 「観客席のあのへんにね」(笑)

Jay 「ヘザーもベイビーも元気なわけだね」

RICHIE 「とても元気だよ。聞いてくれてありがとう。いいことだよ」

Jay 「そうだね、ではツアーの成功を願ってるよ。これは新しいCD、クラシュ。とても良い曲だね。ドラムスティックももらったからシェイプアップできるな」

BON JOVI 「どうもありがとう」

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