選手インタビュー第3弾(かつ、大会前のモノとしてはラスト)を飾るのは、勿論この人、絶対女王の辻結花選手。今更、その戦績を紹介するのも憚られるが、中京女子大学レスリング部出身で、全日本選手権3位、全日本社会人女子選手権優勝、ポーランド国際優勝の実績を引っさげ、2001年「AX」でプロデビュー。当時のトップ選手・星野育蒔から、いきなり1本勝ちの鮮烈デビューを飾り、以降、総合ルール戦績は、21戦20勝1敗(内16のKO・一本勝ち)、たったひとつの敗戦の相手、アンナ・ミッシェル・タバレスにも、2007年9月にリベンジを果たし、初代スマックガール・ライト級女王にしてベルト凍結が宣言された今は、永久女王となった。今回は、電話でインタビューを試みたのだが、まず、熱烈なトラキチの辻選手に対して、定番のタイガースの話題を枕にして、対戦相手のV一選手の話題を振ると、数々の恐ろしい発言が……(聞き手・長尾メモ8)。

※これが噂の般若の面だ!

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−−それではインタビューを開始させて頂きます。まず……タイガースが優勝出来なかったんですが…。

……はい

−−実は……私、ジャイアンツファンなんですが、辻さんのモチベーションが落ちるのを心配して、思わずタイガースを応援してしまったというほどで、まずはその辺りから、お願いします。

……もう気持ちは切り替えたんで、ライオンズを応援します!

−−そこはセリーグではなく、打倒ジャイアンツだと(笑)。

そうですね……と言うか、タイガースが試合をしているうちは、練習に身が入らないんで、かえって身が入ります! 雑念がまったくないです

−−これでタイガースが日本シリーズに出ていたら、それが気になってしょうがないわけですね(笑)。

はい、雑念だらけです。なので、よかったです(笑)

−−岡田監督の辞任とかも、あまり気にしていないと。

……いやあ、ショックはショックですけど、来期に向けて、真弓監督が動いているんで! あとドラフト、何回もクジ外したけど、外したけど……

−−その度に、イライラはしたけど、もう大丈夫であると。

……大丈夫です!

−−わかりました。あまり大丈夫じゃない気もしますが、次に行きましょう(笑)。相手のV一選手について。オフィシャルサイトでやったインタビューは読みました?

はい、読みました

事の発端はこちら
V一選手のインタビューはこちら

−−ざっくり印象から。

うふふ。……元気があっていいですね

−−余裕というか、なんかちょっと声にトゲがあるように感じられるんですが(笑)。

……えーと。……(やたら冷静に)やる気満々です

−−その前の記者会見の話で、例の「埴輪」と「般若」の話ですが……。

……(益々冷静に)そんなこと言うなら、相手をハニワ顔にしてやる

−−だははははは。冷静に恐ろしいこと言いますねえ! 冷静に笑いながら言うところが、辻さんらしいですねえ!

あはは。殴ってハニワ顔ですよ!

−−はい(笑)。

こう、平べったく

−−はい(爆笑)、よくわかりました。あと「同じ人間でもこれだけ違うところを見せる」と言ったとか言わないとか。ホントにおっしゃったんですか?

毎日、サチ(Sachi選手、禅道会所属で現在闇愚羅に長期出稽古中)に言ってるんです

−−なるほど、そうやって、サチさんに、同じ人間とは思えないところを毎日見せていると(笑)。

はい。サチが、いい迷惑ですよね(爆笑)

−−当然、V一選手に同じ人間ではないところを見せる為に、必殺技を用意していると思うんですが! 今回は何と名付けました?

勿論、……『大魔神』!

−−なるほど! 埴輪が変身するわけですね! 恒例のマスク入場も、大魔神で入場される?

いえいえ、あくまで必殺技がです! ええと何と言いますかね、金網だけに、こう皆さんに、背筋が凍るような思いをして頂こうと思いまして(笑)

−−練りに練って考えて、モノ凄く恐ろしいことを言ってるような気がするんですが(笑)。

うふふ

−−とても、楽しいインタビューになってる気がします(爆笑)。

(後編に続く)

※スタンディングオベーションを巻き起こした、アンナへのリベンジ戦でのジャンピングパンチのインパクトの瞬間からの連続写真。





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■メインイベント 女子フェザー級(-52.2kg) VR(ヴァルキリールール) 3分3R
辻結花(総合格闘技闇愚羅)
VS.
V一(Max柔術アカデミー & Yogaスタジオ)