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芥川賞作家に1円請求 「小説原作脚本の出版拒否は不当」と提訴
このニュースのトピックス:民事訴訟
映画の脚本を出版物に掲載することを拒否したのは契約違反だとして、芥川賞作家の絲山(いとやま)秋子さんの小説を映画化する際に脚本を手がけた荒井晴彦さんと社団法人「シナリオ作家協会」(東京都港区)が14日、絲山さんに脚本の出版化を認めることや、1円ずつの損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、荒井さんは平成16年、絲山さんの小説「イッツ・オンリー・トーク」を原作とした脚本「やわらかい生活」を執筆、映画化した。18年に同作品の脚本がシナリオ作家協会発行の「年鑑代表シナリオ集」の掲載作品に選ばれたが、絲山さんは「脚本を活字として残したくない」として掲載を拒否した。
原告側は「原作の2次使用にあたり、社会慣行や商慣習に反するような拒否はしない」とする契約を絲山さんとの間で結んだと主張。同作品が劇場公開後、許可を得てDVD化されていることなどから、「理由をあげずにシナリオ集への掲載だけが拒否されるのはおかしい」としている。
また、慰謝料などを計400万円と算定したが、「金銭の問題ではない」として、請求額を1円ずつにとどめた。
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