2009年7月16日
昨日の夜中過ぎに、セントルイスからアイオワに戻ってまいりました。
いよいよ後半戦の始まりです。
僕がセカンドにいるときに、マット(クレイグ・内野手)がホームランを打ったので、
てけてけ走っていたら、サードベースコーチに入っていたボビー(ディッカーソン・監督)が、
血相を変えて
「うわーっ、走れー!!!」
何や何や?とびっくりして、とりあえずそこから全力疾走でホームイン。
しかし後ろを振り返ると、後続のランナーたちは、ゆっくり走って還ってきます。
そしてその横でボビーが・・・笑っていました・・・。
「ごめん!入ったかどうか分からなかったの!」
アイオワカブスは素敵なチームです。
アイオワ州デモインにて 田口壮
2009年7月13〜15日
7月13日から15日、田口選手のメールはお休みします。
2009年7月12日
前半戦が終わりました。この何ヶ月かは、精神力を試す戦いでした。
怪我をしたり、移動がきつく、常に睡眠不足だった、というのはありましたが、やっぱり一番しんどかったのは心です。
上に行きたい。でも行けない。まわりでは、40人枠に入っている選手たちが、メジャーとマイナーを行ったりきたりしています。契約というものの重みを、改めて思い知らされました。
モチベーションを高く保ち、体調を整え、心穏やかに闘志を燃やす、というのは、マイナーにいるととても難しいこと。「この野球が俺のやりたい野球なんやろうか」
「いや、俺もマイナー選手なんやから、その一員なんや」
「でも、この中に紛れてしまってはアカン。もっと上のレベルでもう一度野球をやりたい」
理想と現実の間で、心は乱れまくっていたのです。
どうも、山あり山ありで、平地が一箇所もない僕の野球人生。
ふうふう言いながら登る山道のお尻を押してくれるのは、皆さんの応援に他なりません。
大変お手数をおかけしますが、あと何年か、押していただけますでしょうか?
どうかよろしくお願いします。
明日は朝一番にセントルイスの我が家に帰って、オールスターブレークを堪能します。
3日目にはまたアイオワに、初心と共に戻るつもりです。
オクラホマ州オクラホマシティーにて 田口壮
田口選手宛のファンレターはこちらまで letter@taguchiso.com
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