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短足は遺伝子のせい 19犬種に共通、米チーム発見

2009年7月18日2時23分

写真:短い脚が特徴のダックスフント=東京都内短い脚が特徴のダックスフント=東京都内

 ダックスフントやコーギーなどの犬種で脚を短くすることに関係している遺伝子を、米国の研究チームが見つけた。この遺伝子は少なくとも19の短足犬種で共通していた。米科学誌サイエンス(電子版)で発表した。

 犬はひとつの種なのに体格など形態の違いが大きいのが特徴で、350以上の犬種がある。チームはこうした犬の形態の特徴と遺伝子との関係を調べようと、ダックスフントなどの短足犬種8種と、短足でない犬種64種で、DNAの塩基配列のわずかな差(SNP)を分析した。

 すると「線維芽細胞成長因子(FGF)4」というたんぱく質をつくる遺伝子の配列が重複する変異が、短足犬種だけで認められた。このたんぱく質は人間の軟骨形成不全症(低身長症)との関連も指摘されている。その後の研究で、少なくとも19の短足犬種に同様の変異を確認した。チームは、この変異は現代の犬種が形づくられる以前に起きたとみている。(本多昭彦)

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