2009年7月18日0時6分
来日中のキャンベル米国務次官補は17日、民主党の岡田克也幹事長と東京都内で会談した。岡田氏によると、政権交代を念頭に「オバマ大統領と鳩山首相の信頼関係を作って一つ一つ懸案を解決しよう」と伝えたのに対して、キャンベル氏は「(米政府は)政治的に中立だ」と応じたという。
会談は岡田氏が持ちかけたもので、民主党の外交政策にも関心を持つキャンベル氏の思惑が一致し、実現した。具体的な会談内容は明らかになっていないが、民主党が掲げる在日米軍地位協定の抜本見直し、普天間飛行場の県外移設、インド洋での自衛隊の給油活動反対などをめぐり意見交換したと見られる。
また、キャンベル氏はこの日、米大使館で拉致被害者横田めぐみさんの両親の滋さん・早紀江さん夫妻、有本恵子さんの両親の明弘さん・嘉代子さん夫妻と会い、拉致問題を重視する姿勢を示した。