2009年4月29日12時42分
盲導犬候補の子犬と寝起きをともにする受刑者=島根県浜田市、新井義顕撮影(画像の一部を修正しています)
全国初の盲導犬育成プログラムに取り組む官民共同運営の刑務所、島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市旭町丸原)は27、28両日、受刑者と子犬が一緒に過ごす様子を報道陣に公開した。
生後2カ月の盲導犬候補のレトリバー3頭を、今月から来年1月まで、受刑者が独房で寝食を共にしながら育てる。受刑者は夕食後の自由時間を使って、毛繕いや耳の掃除をしたり、ボールを使って子犬と触れ合ったりしていた。
子犬は、週末はパピーウオーカーと呼ばれるボランティア家庭に預けられる。60代の受刑者は「頭が良く、夜中に排泄(はいせつ)するときには起こしてくれる。週末はゆっくり眠れるという安心が2割、寂しさが8割です」と話した。(菱山出)