フマキラー、アース製薬の虫よけ器巡り申し立て

　殺虫剤メーカーのフマキラーは１７日、同業のアース製薬が今年３月発売した携帯型虫よけ器が自社製品に似て消費者を混同させるとして、不正競争防止法に基づく製造・販売の差し止めを求め、東京地裁に仮処分命令の申し立てをした。

　フマキラーによると、アース製薬の「おそとでノーマットＶ１３０」は、殺虫成分を出す装置にベルトをつけて腕時計のように巻く形態で、フマキラーの「どこでもベープＮＯ．１ＮＥＯ」と極めて類似しているという。フマキラーの製品は０６年２月に発売された。アース製薬は「類似しているとも、法律に抵触しているとも考えていない」（広報室）と反論している。

　昨年７月には、殺虫成分を上下方向に放出する装置を巡り、アース製薬が特許権を侵害されたとして、東京地裁にフマキラーを提訴し、現在も係争中だ。今回の申し立てについてフマキラーは「（提訴された）対抗措置ではない」と説明している。