ひったくり被害、倍増の勢い

　神奈川県内で今年発生したひったくりの被害が、昨年の約１・８倍に増加していることが同県警のまとめで分かった。検挙件数も増加しているが、発生が上回っているため、県警は警戒を強めている。

　県警によると、今年１〜６月までのひったくり認知件数は１３７３件で、前年比６０５件増。検挙件数は７１８件で同１１５件増。検挙件数は伸びているが、それを上回る被害が発生している。

　今年のひったくり事件は、成人の犯行が多いという。ひったくり被害が最も多かった平成１４年は、検挙された人のうち、少年が約７割を占めていた。しかし、今年は約５割で、ほぼ同数となっている。

　県警は「自転車の前かごにバッグを入れない、壁側にバッグを持つなど、防犯対策を心がけてほしい」と呼びかけている。