四季折々の平泉の風景を写した写真展「清衡の夢 東北の至宝 平泉」が盛岡市中央通の盛久ギャラリーで開かれている。20日まで。
東京都在住のフォトジャーナリスト、佐藤弘弥さん(57)が00年から今年にかけて撮影した80点を集めた。中尊寺、毛越寺のみならず衣川や骨寺荘園跡など周辺の田園風景や藤原祭りのにぎわいが写されている。
佐藤さんは地元の人や研究者らの有志でつくる「平泉を世界遺産にする会」の会員でもあり、「清衡が記した中尊寺供養願文には国連やユネスコの精神に通じる恒久平和への思いがある」と語る。他方、道路建設などにより従来の景観が壊されていることに警鐘も鳴らす。「景色の奥にある清衡の心を感じ取ってもらいたい」という。
午前10時~午後6時。問い合わせは同ギャラリー(電話019・651・8421)。【山中章子】
毎日新聞 2009年7月17日 地方版