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総務省の行政指導にBPO「懸念」 TBS情報番組巡り

2009年7月17日19時21分

 NHKと民放でつくる第三者機関、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は17日、情報番組「情報7days ニュースキャスター」で通常はしていない道路清掃の作業を放送したTBSテレビに対し、総務省がBPOの結論を待たずに厳重注意をしたことについて「表現の自由の萎縮(いしゅく)につながる。重大な懸念を抱かざるを得ない」とする異例の委員長談話を発表した。

 厳重注意は、委員会が討議中だった6月に行われた。談話では「総務省は強大な権限を持っており、指導がもたらす表現の自由の萎縮効果に慎重な配慮をすべき」とし、「放送界側の自主的、自律的機能が期待できるかぎり、その結果を基本的に尊重することが総務省のあるべき態度だ」と指摘した。

 「情報7days」について委員会は今月10日、作業が通常通りだったかどうかは本質的問題ではない、などと判断。「BPOが意見を述べるべき問題点は残されていない」と結論づけている。(高津祐典)

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