とれいん工房の汽車旅12ヵ月

鉄道関係の時事ネタを紹介するブログです。趣味の外縁部に転がっている、生活には役に立たない情報を中心に語ります。廃線、未成線、LRT、鉄道旅行、鉄道史、駅、遊覧鉄道、鉄道マニア、鉄道本書評、海外の鉄道、奥祖谷観光周遊モノレール、宮脇俊三、種村直樹、今里筋線、阪急新大阪線、三江線、西武線、マンガ、アニメ、読書...etc。 2008年夏の同人誌新刊「おおさか東線と城東貨物線」(2008/8/17、108ページ、B5版、900円)はただいま通販受付中。プロフィール欄の"katamachi"という緑字から当方宛にメールを送って下さい

2009-06-19

katamachi2009-06-19

[]リニア直線ルートを求める飯田地区。そして迷走する長野県知事地方ローカル

 前回「リニア中央新幹線「1県1駅」方針と地元各県の反応。 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月」の続き。

 リニアルート問題、6月8日からいろいろと話が進み、6月18日に1つの節目を迎えた。

 JR東海鉄道・運輸機構(旧鉄建公団)が、「中央新幹線調査の今後のスケジュール工事費等について」資料を自民党リニア特命委員会に報告した。

中央新幹線調査の今後のスケジュールと工事費等について」AルートとかB、Cとか使わないんだね。

 今まで微妙言葉を濁していたJR東海社長が「直線ルートの優位性がはっきりした」と発言したことで、そのスタンスを明確にすることになった。一方、ここは自民党委員会なのに、堀内光雄委員長(選挙区山梨県)は「科学的に計算された数字だ」「地元とJR東海の折衝の中でどこを選ぶか。この試算をもってどこがいいとか悪いとかは考えていない」と、調整を見守る姿勢を示すだけ。長野県外の政治家たちは何もしないらしい。

 それに対する村井仁長野県知事の反応。

ルートや駅の話は、建設費や需要などは当然、地域振興の観点も重要」としつつ、今後の調整について「どうしなきゃいかん、という明確な決意を持っていない。どう調整していくか悩んでいる」とも述べた。

 わああ、県知事がそんな無責任なこと言ったらダメでしょう。10日前に、「それで事業が進むのだろうか」とか「とりあえず聞き置く」とか悪代官っぽい発言をしたんだたけど、そんな勢いもなさそう。ただ、県庁地元戦略を持っていないことを露呈しただけになった。

ルートとCルートを求める地元の反応まとめ

 さて、この一週間のBルート派とCルート派の発言まとめ。

 長野県地元紙である信濃毎日新聞長野日報ニュースを追ってみた。

f:id:katamachi:20090619195653j:image

(以上、信濃毎日)

(以上、長野日報)


(以上、長野日報)


 非公開とされていたにもかかわらず、両紙とも参加者の「発言」とされる言葉をそのまま伝えている。

 これらの発言は凄い。

 地元は、Bルート推進の意向をJRに要求する場として説明会を位置づけていたのだろうか。要望するのは別にいいんだけど、ちょっとやり過ぎ。「おらが土地道路を敷いてくれ」って町内会レベルでの露骨な言葉がなんともなあ。「もっと人間ゆとりが必要」「人のいないところに鉄道が走って何の意味があるのか」って、それはリニアを造るなということなんだろうか。



(以上、信濃毎日)

長野日報報道は見当たらず


 うん?

 ここで最重要なのは、「できるだけ直線でないと意味が薄れる」という長野県庁の方向性とは異なる意見があつたということ。「Cルート」での早期建設を求める声が相次いだ、のなら、県政では少数派のその人たちの声も拾い上げるのも地方紙の役割だろう。並行在来線問題についても将来的には重要な話なのに、もっと突っ込まないと。

 特に長野日報。Bルート派の諏訪と上伊那では、どうでもいいような出席者の発言すらフォローしていたのに、飯田の説明会については無視なのか。もちろん何らかの原因でネットに出さなかったのかもしれず実際の紙面には詳報があったのかもしれないけど、自分たちのネットニュースが県外の人間にも見られている(しかも、本来の読者より注視されている)という自覚はあるのだろうか。


一方、飯田地区と南信州新聞は直線のCルートによる早期実現を要望していく

 一方、Cルート派の動きを報道しているのは飯田地区を拠点としている南信州新聞

 この新聞スタンス地元での評価は知らないが、「「直線ルートで飯田駅を」 飯田でリニア説明会」という記事の発言を紹介してみよう。

 さらに、「参加者からは飯田駅の設置や同社が想定する直線のCルートによる早期実現を求める意見が相次いだ」、「賛同の拍手が沸き起こった」とした上で、

村井仁知事は「B案は県民の総意」として主張の根拠にしてきたが、C案を求める飯伊の考えが明確化したことで「統一意思」が崩れた

とまとめる。JR東海の関戸淳二東海道新幹線21世紀対策本部担当課長は「直線ルート飯田駅の実現を求める声が大半だった」と発言したんだとか。

 いやあ、これもまた極端だ。

 とにかく、先に紹介した信濃毎日新聞飯田での会合をあっさりと紹介していたのと比べると、飯田地区の、いや南信州新聞の主張の違いが色濃く出ている。昨年末から飯田商工会議所では「「直線ルート視野」決議書案 飯伊経済団体、転換も視野」にあるように「リニアルート問題をめぐり、JR東海が想定する「直線ルート」を事実上支持する方向へ転換する決議書案を議論」という動きがあったらしい。

 ちなみに、リニア中央新幹線建設促進飯伊地区期成同盟会の会長である牧野光朗飯田市長は出張のため、説明会には出席しなかったとのこと。この席上に、市長が何かの発言をすることは難しかったんだろうな。翌日の会見での「ルート問題に翻弄されることなく、ひたすら飯田駅設置に全力を尽くしたい」との発言に微妙な立場がうかがえる。県との関係を考えると、出席しなかったのは意図的なんだろう。たぶん。



地域の少数派や他地域の動向も報じるのが地方紙の役割ではないのか

 前回も指摘したように、長野県下でも「伊那ルート」(Bルート)で一枚岩だったわけではない。長野県世論調査協会http://www.nagano-yoron.or.jp/2009年4月に発表した世論調査結果でも、

だった。これは全県を対象にした調査なはずなのに、Cルートでいいという人が2割もいた。特に飯田市では54・1%がCルートを支持している。そのアンケートの数字が、この6月に行われた説明会によって浮き彫りにされるようになった。

 これは地元の不満のガス抜きになったのか。いや違う。違うから、県知事は「どうしなきゃいかん、という明確な決意を持っていない。どう調整していくか悩んでいる」と発言したんだろう。

 ここから落としどころを見つけていくのは難しい。

 基本、一番ややこしくなるリニアルート問題に対して、過去20年間、きちんと議論が煮詰めてこなかったことが今の状況を招いたわけだ。JR東海を悪者にしようという口ぶりが県庁やBルート派からは聞こえてくるんだけど、それはちょっと違う。

 Cルートでいくことを前提で企画しておきながら結論を曖昧にしてきたJR東海運輸省政治家たちに問題があるのは確か。

 だが、そうした空気がきちんと長野県内では伝えられてこなかった。というか、関係者みんなが聞こえないふりをしてきたことに最大の問題がある。諏訪市市長の「Cルートが浮上し、寝耳に水のことで困惑した」なんてのは、あまりにもあざとい発言だと思う。


 それは地方紙も同じだ。

 信濃毎日新聞長野日報、そして南信州新聞。それぞれの立場を主張する、というか、関係者意見を代弁するのはいいんだけど、少し偏りすぎていないのだろうか。

 信濃毎日は、6月16日社説

 「1県1駅」「駅の建設費は全額地元の負担」。JR東海東京名古屋間に設ける駅について示した見解がきっかけである。地元にすれば「従来に輪を掛けて、難しい条件を突き付けられた」という思いだろう。(中略)企業が自費で造るから、国が整備する路線とは異なる−。そんな論法が広い支持を集めるとは思えない。

リニア新幹線 地元の結束を固めながら

とする。

 ただ、Cルートでいくというのは、長野県域以外では以前から大方了解されていたことで、神奈川山梨岐阜県も「1県1駅」で調整をすると6月10日までに表明している。それはかなり前から分かっていたことなのに、現実を見ようとしなかったのは、長野県庁と経済団体とローカルマスコミだけじゃないのか。長野県の論法もまた広い支持を集めるとは思えない。

 県の指導力が求められる場面である。中南信地域の発展に中央新幹線をどう結び付けるのか、関連する交通網の将来像を描きながら対応することが欠かせない。

 外に向かっては「地域エゴ」と見られないよう、しっかり説明していかなければならない。

 ここらも、ネットなんかで散々笑われた所なんだけど、基本、「地域エゴ」なんだよね。公共事業をやるのに、そうしたエゴがあるのは致し方ない。それを調整するのが長野県庁なんだけど、肝心な役割を果たしていない。中央政府や近隣県の様子を見ながら、この20年間、うまく立ち回り続けるべきだったのに、BルートJRや国や近隣で評判が悪いというデメリットを伝えなかった。

 で、この始末。

 「JR東海が一方的に進めようとしていることが、県民を不安にさせている」「JR東海には、今後も丁寧な地元対応が求められる」とJR東海を悪者にしておければいいんだろうけど、その論理長野県政にしか通じない。

沿線地域も結束して対応するときだ

長野県政の立場からすれば望むべきスタンスなんだけど、県庁からの御言葉を垂れ流してきて飯田地区などの感情を拾い上げていなかった信濃毎日もどこかマズかったのでは。

 ちなみに、長野県地元紙ではない中日新聞は「リニアめぐる地域間の温度差露呈 説明会が県内一巡」(2009年6月18日)で、「調整のための説明会が、地域の思惑の違いを浮かび上がらせる皮肉な事態になっている」と指摘する。

 この記事、リニアルート問題を巡る長野県庁、各地域、そしてJRの立場や考え方の相違をよく描き出している。地元紙ではなかなか見えてこない視点だ。


 ここで重要なのは「長野日報」での「これまでメディアを通じた情報だけだった。JR課長がこの地に来て、直接情報を聞けたことは大きな成果だ」という諏訪市長の発言。

 う〜ん、長野県庁も地域メディアも、これまで20年間、Bルート前提で議論を積み重ねてきたんだろうけど、実際、JR東海政府や他地域の動向をある程度は知っていたんじゃないの。知っていながら、聞こえないふりをしてきた。

 地方自治体ローカルマスコミ地域の利害を主張することは悪くはないと思う。それも1つの戦略だ。ただ、上の信濃毎日の社説のように「沿線地域も結束して対応するときだ」としてしまうと、少数派(というか全国的には多数派)の意向は反映されなくなってくる。自分たちと利害の一致しない住民、他地域政府などの意見も汲み取り、それらにも配慮した報道をしないと多角的な視野が広がっていかない。正直、今回のリニアルート問題は、長野県庁や関係者、そしてローカルマスコミの問題が少なからずがあるんじゃないか.....とヨソ者の僕には見える。

 ここに及んで、「よく分からない」「正直言ってよく分からない。それしか言いようがない」「事業主体はJR東海。アイデアがあるわけではない」「どうやって調整したらいいか。悩んでいるところ」とする村井仁知事。さっきまで県民を煽っておいて、今さらそれはないだろうと思う。この杜撰さの裏には、地域利害でJR東海を困惑させることでリニア計画そのものを阻止しようという深遠なる陰謀が隠されている……と言ってみたくもなったのだけど、それはまた別の話。

つきのわぐまつきのわぐま 2009/06/19 23:20 飯田の方の話にもありますが、中央リニアは国家的プロジェクトで、“日本の脊髄”に例えられるようなものですから、ローカルの事情でクネクネ曲げられてしまうと困ります。脊髄が曲がってると、国家の健康も損なう可能性があります。

ただ、諏訪・塩尻・松本エリアの人口は60〜70万人とかなりボリュームがありますから、リニアへのアクセス手段はきちんと整備したほうが良いと思います。リニアが出来ると、「スーパーあずさ」「かいじ」等は必ず影響を受ける(客が減る)でしょうから、JR東日本も巻き込んで色々煮詰めていくことになるんでしょうけど・・・。

katamachikatamachi 2009/06/20 07:20 この日のエントリーは、長野県が先も読まずに好き放題やっている事情を自分なりに考えたつもりなんですが、中央新幹線ってのは微妙なんですよね。

-1.JRが自分でやる
-2.政府や国交省や政治家が邪魔しないように予防線
-3.ローカルの事情やJR東日本との調整も先送り
-4.他地区の整備新幹線優先だから、新幹線札幌開業までリニア中央新幹線に予算が回るかどうか不透明
-5.ゆえに国家的な公共事業なのかなんなのか。そこらも曖昧

というところでしょうか。外部からの介入を防ぐため自前でやることにしたんだろうけど、過去に実例がないから、周囲もどのようにリアクションをとればいいのか分からない。難しいですよね。

JR東海管内の飯田線の高速化&直営での運行継続だけは必須条件なんでしょうけ。あと、前のエントリーのコメにも書きましたが、中央東線の全線複線化もやらないと(JR東との調整が難しそうだけど)。そうした在来線をどうするのかという点については、ぼかしていますね。

つきのわぐまつきのわぐま 2009/06/20 10:29 もし飯田線を高速化して、長野直通の特急なんか走らせちゃったりすると、中央西線の「ワイドビューしなの」の存続にも関わって来るでしょうし・・・そしたら、中央西線(木曽谷)沿いの反対運動が勃発!?とにかく、これから問題山積でしょうね。JR東海さん、頑張って下さい。(棒読み)

うえしょううえしょう 2009/06/20 14:12 飯田線の高速化&長野直通ですと、飯田での乗り換え時間を考えても名古屋−長野は20+10+150=180分程度、東京−松本は20+10+135=165分程度と、乗換えが増えるだけで現在の所要時間と大差ないですね(東京側のリニア駅が東京駅に出来る前提で)。
名古屋−長野なら東京経由(40+10+80=130分)って選択肢も出てきますが、塩尻・松本へはワイドビューしなのになりますし。
飯田線の高速化による名古屋−長野県の各都市で効果があるのは、塩尻方面ではなく岡谷、上諏訪方面です。

「落としどころをどう決めていくか」ですが、上諏訪周辺からの場合は首都圏への速達化だと思います。直線ルートによって節約できる費用で中央東線と飯田線をスーパー特急並みに整備するのがいいです。JRグループ内でJR東日本とJR東海と管轄が異なるという点はありますが、それはまた別の話。

ヒトラーのしっぽヒトラーのしっぽ 2009/06/20 15:20 現実味がやや出てきた感ですな。でもそんなに早期に着工、完工するのかは疑問なプロジェクトだと思うのですが。JR東海は会社の存続をかけてやることになるでしょうね。でも、現在の東海道新幹線の利用状況からすると、経営者としてはCルートが最も有利でしょうな。飯田から塩尻までは高速化した特急で対応すればいいわけですし、「しなの」を分離して長野へは、飯田まで各駅停車のリニアに乗って乗り換えてくれれば、収入面でも有利でしょう。中央西線は快速でも十分対応可能でしょう。でも飯田線にcapacityはあるんでしょうか?リニアが名古屋ー東京で成功すれば、大阪までのばすことになるでしょう。でも一気に開通させておくほうが集客力は断然いいと思いますが?

うえしょううえしょう 2009/06/21 10:13 > ヒトラーのしっぽさん

先のコメントにも書きましたが、飯田線の高速化では乗換えが必要なうえ、東京・名古屋から塩尻方面には早くならないのですよ。中央本線利用の方が有利なのです。
160km/h運転できる新線を作るくらいの勢いでやれば代わってきますが。

ヒトラーのしっぽヒトラーのしっぽ 2009/06/21 20:58 うえしょうさん、確かにそうですね。なら、そもそも飯田・駒ヶ根・伊那近辺の利用以外では、リニア飯田駅の利用価値はない、ということになり、長野県に駅の設置のメリットは少なくともJR東海にはあまりないような気がします。

つきのわぐまつきのわぐま 2009/06/22 00:01 まぁ、途中駅は全額地元負担、東京・名古屋はJR負担という時点で、JRが途中駅の設置に消極的なことは明らかですが・・・。

飯田は中央自動車道が通っているので、高速バスやタクシー・ハイヤー、マイカー、社用車等へ乗り換える人はいると思いますよ。マイカーをリニア飯田駅の駐車場に預け、東京や名古屋・大阪方面へ行く人もいるかも知れません。

katamachikatamachi 2009/06/23 08:29 ちょっと出かけていたんでコメかけずすみません。また今晩でも……

katamachikatamachi 2009/06/24 01:24 つきのわぐまさん
「ワイドビューしなの」も絡んでくると話はややこしくなりそう。飯田ICあたりに新駅を造って、フィーダーバスを伊那市や諏訪市、松本市あたりに走らせたら十二分に便利になりそう……いや、東京へ行く人たちは今まで通りでしょうか。

うえしょうさん
飯田線を高速化しても長野県内対東京という観点からはあまり意味ないでしょうね。そもそも今の線形とルートと需要では無理。長野市・諏訪市周辺→伊那市・飯田市のアクセス向上というぐらいなのかな。国鉄末期の「かもしか」とかそれなりに頑張っていたんだけど、今ではその面影すらないですよね。

ここら辺、塩尻駅を境にJR東海と東日本に分割されたことでデメリットを受けたところですよね。その点では気の毒だと思います。長野県内、信越本線を除けば単線だらけのところが多い。それらを何とかしてくれという話になるんだろうけど、そうした「落としどころ」を考えることもなく、JR東海を「(おらが町的)正論」で非難する方向にしちゃつたのがマズいんですよね。

ヒトラーのしっぽさん
なんでこのタイミングというのは中長期的に見ても不可思議ですよね。理系の院生とかも大量採用したようだし、もうそのまま突撃するんでしょうね。大阪まで開通しても、自分はほとんど乗らないなあ。たぶん。個人的なメリットはないんで、これからも長野県庁と各自治体の振る舞いを傍観者的に見ていこうとは思います



あと、まったく関係ない話ですが、上のコメを書いていて、戦前の京阪電気鉄道のことを思いだしました。

昭和恐慌のどん底の時に名古屋急行電気鉄道を造って大阪と名古屋を結ぶんだ→免許を取得して理系学生を大量採用→景気のさらなる悪化で計画中止→阪急との割りの悪い合併→戦後、新京阪線を手放す……という故事があるんですね。あと、東京と大阪を高速電車で結ぶ日本電気鉄道の免許申請とか。この手の長距離路線、自治体や国の全面的な支援があればともかく、民間が独自でやるのは、いろんな面でちょっと無理だろうとは個人的に思っています

つきのわぐまつきのわぐま 2009/06/24 13:03 東京方面の場合、飯田乗り換え派と甲府乗り換え派に分かれそうですね。電車、バス、クルマ・・・各自便利な手段を選択することになるのだと思います。

あと、昭和初期と現在の日本の比較ですが、株価の推移を見てみますと、今はちょうど1935年後半あたりとよく似ています。当時と今とでは経済の変動スピードが違うので、スパンを調整して見ないといけないのですが、例えば、第二次世界大戦があった1939年〜1945年に対応する年は、私の試算では2014年〜2021年となります。敗戦後に国家財政破綻、ハイパーインフレ、財閥解体、預金封鎖、新円切替、財産税賦課、農地解放など色々な混乱があったことは教科書で学びました。今回の経済危機においても様々な混乱が発生すると仮定するなら、リニア計画の実現にも紆余曲折があるのではないかと思われます。

katamachikatamachi 2009/06/24 21:25 甲府&飯田の新駅はどこになるのかで変わりそうですね。既存駅とは別なところに立地されるのなら、中央西線や飯田線はフィーダー輸送に使えないし。そこらも様子見になりそう。

経済情勢いかんでリニア計画もいろいろ変わりそうですよね。羽田拡張で航空需要が一時的に拡大してその後を見てから判断しても良かったのかも……

青い超特急青い超特急 2009/06/27 04:49 キーワードは根元受益対策と償還終了でしょうか

諏訪人諏訪人 2009/06/29 00:27 通りすがりで失礼します。

基本的に諏訪、上伊那地方の建設期成同盟会みたいな組織は、
本気でBルートが実現すると思っているわけではなさそうです。

狙っているのは、要するにゴネ得です。
「県民の総意」(笑)のBルートを断念する代わりに、
下伊那を除く南信地方にどんな便宜が図られるのか。
そこを詰めているところかと存じ上げます。

恥の上塗りもいいところ・・・。
県民の一人として、お詫び申し上げます。

katamachikatamachi 2009/06/29 06:04 青い超特急さん
根元受益とか整備新幹線にまつわる政治介入を避けるために今回のスキームを用意したと思うんですが、どうなんでしょうか。

諏訪人さん
>本気でBルートが実現すると思っているわけではなさそうです
→たぶんそんな感じなんだろうな……というのは思います。ルートから外れるなら、なにかハコ物でも道路でもちょうだいよというのが落としどころ。長崎新幹線に大反対していた鹿島市もそうした「手切れ金」というか「ごね得」を得ています。

今回の問題は、その「ごね得」を誰(JR海、県、国)が負担するのか。そもそもなにを提供するのか。国道20号の下諏訪岡谷バスパスの早期実現だけだと物足りなさそうな。

その落としどころをきちんと検討せず、夢物語ばかり県と市と経済団体とマスコミがばらついたから収拾付かなくなったんだろうな……というのが僕の認識です。おらが県の新幹線新駅を止めたところもいろいろやっているのが聞こえてきますよ。あああ....

つきのわぐまつきのわぐま 2009/07/06 23:12 とある地震マニアの方のサイトを見ると、糸魚川静岡構造線が今どうのこうのなってて、そこのストレスが解放されるまではリニアを造るのは無理なんじゃないか?という話が載ってました。

いや〜、リニア計画ってまだまだ紆余曲折がありそうですね。私達の世代は上海リニアで我慢しとけってことでしょうかね。

katamachikatamachi 2009/07/07 00:12 フォッサマグナですか.......地震国、日本だと、必ずそうした問題はついて回りますね。

リニア反対派がそこらを掻き回すといろいろややこしくなりそう(面○くなりそう)ですけど、彼らも胡散臭いところがあったりするからなあ。ホント、どうなるんでしょう。

ゲスト