石原慎太郎都知事は16日、2016年夏季五輪を東京に招致する活動の一環として、在京28カ国のアフリカ諸国の大使との懇親会を大型ヨットの船上で行った。
10月に予定されている国際オリンピック委員会による開催地決定の投票に向け、アフリカ諸国の票を取り込むのが狙い。品川区のヨットハーバーを午後6時過ぎに出発し、東京湾を約1時間半かけて周航した。ヨットは貸し切りで、船上から五輪会場予定地などを紹介。東京をアピールした。
終了後、石原知事は記者団に「アフリカの力を借りたい。有意義な話ができた」と述べた。中部アフリカ・ガボンのジャン・オバム大使は「東京にはぜひ勝ってほしいと思っている。アフリカへのロビー活動は招致にとって大事なことだ」と話した。
都によると、懇親会の予算は約300万円。【江畑佳明】
毎日新聞 2009年7月17日 地方版