2009年7月16日12時24分
【ソウル=牧野愛博】韓国・ソウル江南警察署は15日、東京・鶯谷の風俗店などに韓国人女性100人以上を送り込んで売春をあっせんしていた疑いで、あっせん業者(27)や鶯谷の風俗店経営者(52)ら3人の韓国人を、性売買防止特別法違反の疑いなどで逮捕したと発表した。
同署によると、業者らはインターネット上に「海外の風俗店で働けば、毎月3千万ウォン(約220万円)を楽に稼げる」などと虚偽の広告を掲載。応募した女性に鶯谷やグアムの風俗店をあっせん。100万〜800万ウォンの紹介料を取るなどし、06年から09年にかけて100億ウォン相当の不当利益を得ていた。
業者らは鶯谷地域の暴力団に対し、「保護費」の名目で毎月数百万ウォンを上納。韓国に逃げ戻った女性がその後、日本に再入国したとの情報を入手すると、暴力団に依頼して行方を追わせ、暴行を加え金銭を奪ったこともあった。
同署は女性に暴力を加えた暴力団員6人も立件したい考え。日本の警視庁に捜査協力を求め、韓国人女性が働く風俗店の摘発も進める方針だ。
韓国警察当局は最近、こうした風俗業者の取り締まりを強化。5月には京畿地方警察庁が、韓国人女性57人を川崎市内に送り込んだ業者を同容疑で逮捕している。