鳩山代表の非核三原則発言が波紋、連立に暗雲
7月16日23時26分配信 読売新聞
非核三原則を巡る民主党の鳩山代表の発言に社民党が反発している。 政権獲得後、核兵器搭載の米艦船の寄港などを黙認する日米両政府の密約の存在を明らかにした上で、核の持ち込みについて米国と議論するとした主張が非核三原則見直しにつながると見ているからで、両党の連立構想にも暗雲がたれ込めている。
社民党の重野幹事長は16日の記者会見で鳩山氏の発言を「『本音(密約)と建前(非核三原則)を使い分けるな』と言っているのだろうが、非核三原則の一角を壊すことは到底容認できない」と批判した。
鳩山氏はかつて、日本の核武装に関する議論を封じるべきではないとする趣旨の発言をした麻生外相(当時)らを「非核三原則の国是に反する」などと非難した経緯があり、その矛盾を指摘する声もある。2000年の「民主党核政策」では核搭載艦船の寄港に関し「米政府との間で事前協議の対象とし、拒否することを原則」としている。「政権を取れば現実的対応をせざるを得ないのに、党内対立の懸念や政局優先で論議を避けてきたツケが来た」(中堅議員)との声も出ている。
◆鳩山代表の発言◆
「非核三原則が堅持される中で、現実的対応がされてきた側面がある。北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ、現実的な対応がなされてきた。(今後も)その方向で考えるべきだ」(14日、記者会見で)
「現実を無視はできないので、政権を取ったら日米で協議して、非核三原則をオープンで守れるなら一番望ましい」(同、記者団に)
「近未来において、非核三原則は十分に守られる状況にある。しかし、遠い将来どうなるか、米国の考え方なども徹底的に聞きながら、議論していく必要があるだろう」(15日、記者団に)
社民党の重野幹事長は16日の記者会見で鳩山氏の発言を「『本音(密約)と建前(非核三原則)を使い分けるな』と言っているのだろうが、非核三原則の一角を壊すことは到底容認できない」と批判した。
鳩山氏はかつて、日本の核武装に関する議論を封じるべきではないとする趣旨の発言をした麻生外相(当時)らを「非核三原則の国是に反する」などと非難した経緯があり、その矛盾を指摘する声もある。2000年の「民主党核政策」では核搭載艦船の寄港に関し「米政府との間で事前協議の対象とし、拒否することを原則」としている。「政権を取れば現実的対応をせざるを得ないのに、党内対立の懸念や政局優先で論議を避けてきたツケが来た」(中堅議員)との声も出ている。
◆鳩山代表の発言◆
「非核三原則が堅持される中で、現実的対応がされてきた側面がある。北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ、現実的な対応がなされてきた。(今後も)その方向で考えるべきだ」(14日、記者会見で)
「現実を無視はできないので、政権を取ったら日米で協議して、非核三原則をオープンで守れるなら一番望ましい」(同、記者団に)
「近未来において、非核三原則は十分に守られる状況にある。しかし、遠い将来どうなるか、米国の考え方なども徹底的に聞きながら、議論していく必要があるだろう」(15日、記者団に)
最終更新:7月16日23時26分
Yahoo!ニュース関連記事
- 鳩山代表の非核三原則発言が波紋、連立に暗雲(読売新聞) 7月16日23時26分
- 民主・鳩山氏の「非核三原則見直し」に社民反発(産経新聞) 7月16日20時17分
- 非核三原則発言けん制=重野社民幹事長(時事通信) 7月16日12時20分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
関連トピックス
主なニュースサイトで 鳩山由紀夫 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- <空自機>10年ぶり緊急発進 4月の北朝鮮ミサイル発射前(毎日新聞) 16日(木)22時35分
- 自民、両院議員総会見送りへ 21日に首相出席し緊急集会[photo](産経新聞) 16日(木)21時4分
- 「徳性ない」「恥知らず」=武部氏が首相を痛烈批判(時事通信) 15日(水)13時16分