【ウルムチ<中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区>鈴木玲子】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市で警官にウイグル族2人が射殺され、1人が負傷した事件で、モスク(イスラム礼拝所)のイスラム教指導者は、3人のうち1人が礼拝中に「ジハード(聖戦)だ。我々と一緒に行こう」と礼拝者を扇動しようとして暴れたと語った。新華社通信が14日報じた。
報道によると、信徒約150人が礼拝中、30代の男が突然、聖戦を呼びかけた。モスク側は男に退室を指示したが、仲間2人がナイフを持ち出して礼拝者を脅した。しかし同調者がいなかったため、3人は警備員1人をナイフを持って追いかけ、外に出たところを警官に狙撃されたとしている。
モスク前は事件当夜まで10台近い警察車両が固めていた。現場一帯は15日も交通管制が続いている。
毎日新聞 2009年7月15日 20時55分