2009年7月16日14時52分
財政破綻(はたん)で人口が急減し、閑散としている夕張市のJR夕張駅前に、久々に再開発の槌音(つちおと)が響いている。17日には市所有の駅舎にイタリアンカフェがオープンする。隣接地では9月上旬の開業を目指し、飲食店8軒を収容する市内初の本格的屋台村が建設中だ。
1日9往復のワンマン・ディーゼルカーの発着時ぐらいしか人影もほとんどない駅舎の入り口に、今月14日、イタリア国旗が掲げられ、市民を驚かせた。17日午前11時に新装開店するイタリアンカフェ「ルーチェ・ソラーレ(イタリア語で太陽の光)」だ。
モダンな駅舎は91年、炭鉱閉山後の街の衰退を見越した当時の中田鉄治市長が、自ら誘致したリゾートホテル「マウントレースイ」前にJRと交渉して実現した新駅だった。ホテル経営の松下興産撤退後は市が管理してきたが、財政破綻した市は地元観光協会に管理を委託。しかし、ここも財源不足で、駅舎トイレさえ閉鎖の危機に直面した。
そこに立ち上がったのが、市内の老朽市営住宅を買い受けて別荘風住宅に改修しているログハウスメーカー、トベックス(小樽市、戸部勇司社長)。駅舎の維持管理と全面改修を無償で受託、5月からの工事で壁面に飾りれんがを配し、窓に太陽の飾りを付けて建物をよみがえらせた。
カフェを引き受けるのは地元でおむすび屋を経営する澤井瑞穂さん(50)。高校の同級生らとピザ、スパゲティや肉料理など「500円でおなかいっぱいになるメニュー」を準備し、午前10時〜夜8時まで年中無休で営業する。
隣地ではやはりトベックスが民有地250平方メートルを購入し、木造平屋建て「ゆうばり屋台村」を建設中。すでに地元業者などで4店舗の入居が決まっており、道内ワースト3の輸送密度の石勝線夕張支線の乗客増の起爆剤にと、JRや地元関係者は期待する。(本田雅和)
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