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【政治】

自民、両院総会開催見送り 執行部、緊急集会で調整

2009年7月17日 00時07分

 若林正俊両院議員総会長への申し入れ後、記者の質問に答える自民党の中川秀直元幹事長=16日午後、東京・永田町

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 自民党執行部は16日、中川秀直元幹事長らが要求した両院議員総会は開催しない方針を固めた。代わりに衆参両院議員による「緊急集会」を麻生太郎首相も出席し21日午前に開く方向で調整に入った。17日に方針を決め各議員に通知する見通し。首相は21日午後に衆院解散を断行する意向だ。

 正式な議決機関である両院総会の開催が見送られれば、総裁選前倒しを議決することもできず、中川氏らが狙った衆院解散前の「麻生降ろし」は困難な情勢になった。中川氏らは執行部方針に反発、17日に(1)細田氏に総会開催を再要請(2)小坂憲次衆院議院運営委員長に両院総会がセットされるまで解散のための衆院本会議を開かないよう要請−することを決めた。

 首相は16日夕、官邸で記者団に「両院議員総会とか、いろんな形があると思うが、そういう場が設定されるならば出席して話を聞き、所信や考え方を述べたい。話を聞く気がないとか、逃げるつもりはまったくない」と明言した。

 執行部は同日午後、中川氏らが提出した署名について本人の意思確認を進めた。これを踏まえ若林正俊両院議員総会長は疑義のある署名や取り下げの動きがあるとして、総会開催に必要な「党所属国会議員の3分の1(128人)以上の要求」との条件を満たさない可能性があるとの見方を記者団に示した。

 中川氏らは16日午後、午前中に公表した133人の署名者の一部を差し替えた135人分の署名を新たに発表したが、この中からも署名を取り下げる動きが出ている。

(共同)
 

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