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高砂親方、もの言い協議説明でWチョンボ…

 嘉風-翔天狼戦での物言い後の場内アナウンスで勝ち力士を迷う高砂親方=愛知県体育館
 嘉風-翔天狼戦での物言い後の場内アナウンスで勝ち力士を迷う高砂親方=愛知県体育館

 「大相撲名古屋場所4日目」(15日、愛知県体育館)

 高砂親方(元大関朝潮)が失態を演じた。勝負審判を務めた嘉風-翔天狼の一番で、もの言いの後、協議の結果を説明する際にどちらに軍配が上がったかを忘れ、さらに翔天狼を若天狼と言い間違えてしまった。白鵬、朝青龍の両横綱は4連勝とし、琴欧洲、琴光喜も全勝を守る緊迫した土俵で、思わず緊張が緩む脱力Wチョンボとなった。

  ◇  ◇

 翔天狼の寄りを嘉風がうっちゃりで返す。両者もつれて土俵外に落ち、軍配は翔天狼に上がったが、もの言いがついた。協議の後、マイクを持った高砂親方に注目が集まった。緊張の一瞬だ。

 「行司軍配は…、どっちだっけ。嘉風に…。あっ、すいません」

 行司がどちらに軍配を上げたかを忘れた高砂親方に、館内から失笑が漏れる。さらには「若天狼に上がりましたが、嘉風のうっちゃりが有利とみて」と翔天狼を若天狼と呼び間違えてしまった。

 出番を終えた高砂親方は報道陣からミスを指摘されるまで、しこ名の間違いに気付かなかった。「え?若天狼って言ったの?そりゃ失礼した」とおとぼけ釈明。苦笑いをするばかりだった。

 若天狼は間垣部屋所属の十両力士でまったくの別人。“被害者”の翔天狼は相撲にも負け、踏んだりけったり。「勝ったと思ったんだけど…。(若天狼と言われ)え〜違うだろ!と思った」とあきれかえっていた。

 弟子の朝青龍は結びで栃煌山を退け、初日から4連勝。師匠のミスについては「知らない」と素っ気なかったが「場所前にけいこをした相手だしね。オレも力負けしたこともあったから」と自身の相撲には納得顔。4日目の全取組をきっちりと締め、師匠の失態をフォローした。

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