しゃべり苦手なノア田上新社長が語った!
ノアの新社長田上明(48)が、三沢光晴さん(享年46)の遺志を引き継ぎ、団体をけん引していく決意を示した。15日、岩手県営体育館で行われたノア岩手大会で日刊スポーツの取材に応じ、「彼(三沢さん)のあきらめない精神、あくなき闘争心という部分は、引き継いでいかなきゃいけない」と語った。社長に就任して16日で10日。しゃべりが苦手で「取材はストレスになる」と苦笑いしながら、新たな「方舟(はこぶね)」のかじ取り役として“所信表明”した。
-就任から9日。社長業には慣れましたか
田上 まだ10日もたってないのになんとも言えないけど、(趣味の)釣りに行けなくなってストレスがたまってるなあ。特に取材が(嫌だ)ね。おれ、しゃべりが一番苦手だから。社長になる前も、ほとんどしゃべらなかったでしょ?
-ノアをどのような団体にしていきたいと
田上 三沢光晴という男がつくった団体だからね。彼がリング上で見せた、あきらめない精神、あくなき闘争心という部分は、引き継いでいかなきゃいけない。選手たちは分かっていると思うけど、伝えていかなきゃいけない。誰が見ても「面白い」と思われるようにしたいし、プロレスファン以外の人にも来てもらえるような団体にしたい。
-約6年早くデビューした、2歳年下の三沢さんはどんな存在でしたか
田上 おれが(96年5月に)3冠のベルトを最初に取ったのも彼からだし、いつも前に立ちはだかるのが彼だった。上司であり、同士であり、仲間だった。満身創痍(そうい)の体で、本当に大変だったと思う。
-4日の三沢さんのお別れ会には2万6000人のファンが献花に訪れた
田上 びっくりした。おれってこんな偉大な人と試合をしていたのか、ってあらためて思ったんだよ。プロレスを、三沢を好きな人がこれだけいたんだということに感謝したい。ファンに喜んでもらえる試合を提供しないといけないって、身が引き締まる思いだよ。
-K-1や総合格闘技と他の格闘技がある中で、プロレスのよさを、どのように伝えますか
田上 しっかりしたプロレスをすること。自分がやる(攻撃する)だけじゃなくて、相手の技をしっかり受けられるのがプロレスの醍醐味(だいごみ)。その部分でノアのレスラーのレベルは高い。自信を持ってお客さんに見せられる。
-三沢さんの追悼興行の日程(9月27日=東京、10月3日=大阪)を発表したが、他団体の参戦は
田上 うちだけでやるといった偏った考えはない。小橋、丸藤、森嶋らと話し合って決めたい。丸藤なんか奇想天外な考え持ってると思うしね。ファンが望めば他団体の選手にも参加してほしい。「三沢杯」とか、具体的には決まっていないけど、新たな大会も検討する事項の1つだね。
-レスラーとの両立は
田上 第一線というか、タイトルマッチをこなすのは難しいと思う。試合のこと、会社のこと、2つ両立するのは大変。もうタイトルマッチに、そんな顔出すとは思ってないから。
-田上カラーとは
田上 だから、まだ10日でしょ。今は必死に(社長を)やってるだけ。いろんな経営の本も読んで、具体的にはこれからだよ。【聞き手・塩谷正人】
[2009年7月16日8時50分 紙面から]
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