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特色ある取り組みで研修医を確保―日病シンポ

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 新たな研修医を確保するにはどうすればよいか―。毎年15人前後の研修医受け入れに成功している八戸市立市民病院の今明秀・救命救急センター所長は7月15日、「国際モダンホスピタルショウ2009」(日本病院会主催)の公開講座「輝かそう地域救急医療」で講演し、「マスメディアへの露出を増やしたことや、1年目に当直がない研修の導入などが学生に受けたのでは」と成功要因を分析・報告した。

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 今氏は「医療資源の乏しい地方で、研修医に人気のある地域に輝く救命救急センター」と題して講演。同病院が研修医の獲得に成功している要因として、▽3年制の研修制度を実施している▽研修生が腕を磨ける救急外来が充実している▽研修1年目は副直のみで当直はない▽雑誌などへの論文の掲載でメディアへの露出を増やす―ことなどを挙げた。

 今氏は、1年目の研修医に当直をさせない理由を、「知識や技術、経験もなく、不安を感じている。そのような医師に当直をさせるのはむしろ危ない。副直に割り当てることで、学ぶことに重点を置くことができる」と話した。
 また、「学会発表や学会誌を学生は見ない」ため、研修医や学生の目に触れやすい商業誌に論文を掲載しているといい、これが病院の知名度アップにつながっているとの見方を示した。

 同病院の救命救急センターには、年間60−80人の医学生・研修医が訪れる人気ぶりだという。今氏は「ER型救急だけでは達成感が低い」ため、研修内容にICUと救急総合診療を加え、達成感を持てるように工夫したことが人気につながっているとみている。


更新:2009/07/16 12:39   キャリアブレイン

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