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NEDOなど、白金代替の炭素合金を開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や東京農工大学などは、ガソリン自動車の排ガス処理で大量使用される白金触媒を、低価格原料だけで代替するカーボンアロイ(炭素合金)を開発した。鉄、セリウムを含む窒素入りカーボンアロイで、白金と分解性能は同じで価格は10分の1以下になる。中国やインド向けの自動車大量生産で心配される、白金のひっ迫を解消する新材料として注目されそうだ。
NEDOの宮田清蔵シニアプログラムマネージャー、東京農工大学工学府の亀山秀雄教授と素材メーカーの共同研究の成果。セリウムと鉄をそれぞれ5%含むカーボンアロイで、ガソリン車の排ガス3成分(ハイドロカーボン、一酸化炭素、窒素酸化物)を完全に分解した。耐久性も高い。作製法は窒素を含む炭素源である高分子樹脂と、鉄フタロシアニン、硝酸セリウムを混合して1000度Cで焼くだけだ。
(掲載日 2009年07月15日)
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