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中国「臓器狩り」の見えない暗闇(7)
まさに映画「アイランド」の世界。“彼ら”は眠らされ、摘出され、二度と目覚めることはない
カナダ元アジア大洋州担当大臣 デビッド・キルガー
元国連カナダ代表 デビッド・マタス

■やめないなら北京五輪を中止へ

 キルガー われわれは残念ながら、告発は事実との結論を下さざるを得ない。医療関係者の一致した結論として、これは事実なのである。大規模な収奪は今なお続いていると確信する。法輪功学習者の心臓、腎臓、肝臓、角膜を含む臓器は収奪され、高値で売られ、大きなビジネスとなった。自国で長い間待たねばならない外国人へも売却された。

 9月、ジュネーブの国連本部へ提起した際、中国政府は無反応だった。7月6日の報告発表後「2ケ所誤りがある、都市名が違う」といった指摘以外、中国側は一つも反証できていない。

 これまで二十を超える都市で訴えてきた。離日後は韓国へ向かい、さらにアジア七カ国で報告会を行う。西欧10カ国も訪問予定だ。どの国も、人権を尊び、さまざまな懸念を挙げている。

 われわれ二人は、中国と敵対するつもりはない。5千年以上の文化と歴史は貴重なものと認識している。事態が改善されず、法の支配が行き届かないまま放置されるのなら、われわれは、08年北京五輪中止へ国際運動を広げるつもりだ。

 一、法輪功学習者からの臓器収奪を停止せよ。

 一、われわれよりはるかに高い調査能力がある政府、非政府組織、人権団体などは、自ら真実を見極めるべきである。

 一、国連の「人身売買の取引禁止に関する議定書」第3条は、特に臓器摘出を禁じている。各国政府は国連に対し、中国の第3条違反調査を要請せよ。

 また、中国の臓器移植に関する法律が実効性あると国際社会が認めるまで、

 一、移植研修目的で渡航する中国人医師にビザを発給すべきではない。

 一、臓器売買に関する法律を強化すべきである。

 一、自国民に対し中国での移植を禁じるべきである。

 一、医療専門家は、中国政府支援の移植研究・会議に参加すべきではない。

 一、法輪功学習者に対する抑圧、投獄、虐待は直ちに停止せよ。

 一、中国の全収容所は、赤十字など国際社会の調査に対し開放せよ。

 一、中国の病院は、全臓器の出所を記録せよ。

 一、全ドナーから同意書面を得よ。

 一、ドナーも患者も、政府の正式な承認を得よ。

 一、死刑囚からの臓器収奪を直ちに中止せよ。

 一、臓器移植の商業化を中止せよ。

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【正論1月号】