リニア中央新幹線整備計画で、飯田下伊那郡地区のリニア中央エクスプレス建設促進飯伊地区期成同盟会(会長・牧野光朗飯田市長)を対象とするJR東海の説明会が15日、飯田市役所であった。計画の早期実現を求める要望に加え、同社が想定する南アルプスを貫く「Cルート」を推進を求める意見も出され、県内他地域との思惑の違いを見せた。
説明会は非公開で、同地区の自治体や商工関係者ら75人が出席。同社側は、25年の首都圏と中京圏を結んでの開業や駅舎を除いて自前で建設するといった計画の骨子を説明した。質疑では「直線ルートでお願いしたい」などと、県の期成同盟会の見解とは違ったCルートの実現を求める意見も出された。また、計画の早期着手を求める意見が相次いだ。【仲村隆】
毎日新聞 2009年6月16日 地方版