関東甲信地方の梅雨入り・明けについて

平成21年7月14日11時00分 気象庁発表

(見出し)
 関東甲信地方は梅雨明けしたとみられます。

(本文)
 関東甲信地方は、高気圧におおわれ概ね晴れています。
 向こう一週間、北部を中心に一時雨や雷雨となるところがありますが、高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みです。
 このため、関東甲信地方は7月14日ごろに梅雨明けしたとみられます。

(参考事項)
1.平年の梅雨明け:7月20日ごろ
2.昨年の梅雨明け:7月19日ごろ
3.梅雨入りを発表した6月10日から7月13日までの降水量の合計(速報値)

        (かっこ内は同期間の平年値)
        降水量の合計  (平年値)
   水 戸: 118.5ミリ (182.0ミリ)
   宇都宮: 205.5ミリ (232.6ミリ)
   前 橋: 195.5ミリ (203.3ミリ)
   熊 谷: 157.0ミリ (195.3ミリ)
   東 京: 233.5ミリ (217.4ミリ)
   銚 子: 218.0ミリ (186.8ミリ)
   横 浜: 218.0ミリ (242.0ミリ)
   長 野: 153.0ミリ (164.2ミリ)
   甲 府:  86.0ミリ (170.8ミリ)
   八丈島: 140.0ミリ (398.1ミリ)


(注意事項)
・梅雨は季節現象であり、その入りと明けには平均的に5日程度の「移り変わり」の期間があります。
・梅雨の時期に関する気象情報は、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに発表する情報です。
 後日、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行い、その結果、本情報で発表した期日が変更となる場合があります。
      
平成21年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)

- 参考 -

関東甲信地方の梅雨入り、梅雨明け(平成12年〜 )


梅雨入り梅雨明け東京の梅雨期間降水量※
平年値6月8日ごろ7月20日ごろ
平成21年6月10日ごろ7月14日ごろ233.5mm
平成20年5月29日ごろ7月19日ごろ307.0mm
平成19年6月22日ごろ8月1日ごろ272.5mm
平成18年6月9日ごろ7月30日ごろ301.0mm
平成17年6月10日ごろ7月18日ごろ286.0mm
平成16年6月6日ごろ7月13日ごろ101.5mm
平成15年6月10日ごろ8月2日ごろ266.0mm
平成14年6月11日ごろ7月20日ごろ261.0mm
平成13年6月5日ごろ7月1日ごろ144.5mm
平成12年6月9日ごろ7月16日ごろ556.0mm
(平成21年については速報値です。)

※梅雨入りの日から梅雨明け前日までの日降水量の積算値です。

梅雨入り、梅雨明けには数日程度の遷移期間があります。


梅雨入り、梅雨明けについて

 春から夏、夏から秋などの季節の変わり目には、「○○梅雨」と呼ばれる時期があります。 中でも、6月から7月中頃まで続く「梅雨」は、期間も長く降水量も多いので、春夏秋冬とは別のひとつの季節として捉えることもできます。 また、梅雨期は水資源の供給期であるばかりでなく、大雨による災害の発生しやすい時期でもあり、 気象予測に基づいた梅雨の時期に関する情報の発表は、社会的な関心の高い事項のひとつとなっています。

 しかし、冬から春を迎えるときも、「さあ!今日から春です」といった明確な境があるわけではなく、寒暖を繰り返しながら季節は変わっていきます。 梅雨も基本的には同じで、曇りや雨の降る日が続く時期が次第に多くなったり少なくなって、いつの間にか梅雨に入り、梅雨から明けています。 ただ、太平洋高気圧に覆われ晴れて暑い日が続く夏と梅雨との境は、他の季節の境に比べはっきりしている年もあります。

 このように、一般的に数日程度の遷移期間を持った梅雨入り、梅雨明けの日を、ある1日に特定することは必ずしも正確な表現とはいえません。 そこで、梅雨の時期に関する気象情報では、「関東甲信地方は、○月○日ごろに梅雨に入った(が明けた)と見られます。」という表現を使っています。

 梅雨入り、明けの期日については、その時までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに速報的に発表する「梅雨の時期に関する関東甲信地方気象情報」とは別に、 統計資料として有効に使えるよう、後日、発表日以降の天候経過も含めた総合的な検討を行っており、その結果、速報的に発表した期日を変更することがあります。