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三宅一生さん 被爆体験を初めて告白

7月15日20時16分配信 産経新聞

 【ニューヨーク=松尾理也】1945年8月6日、私はそこにいた−。広島県出身の世界的な服飾デザイナー、三宅一生さん(71)が14日付の米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、自身の被爆体験を初めて告白した。オバマ米大統領に広島を原爆の日に訪問するよう呼びかけもした。

 寄稿は題して「記憶のまたたき」。広島に原爆が投下されたとき、三宅さんは7歳だった。今でも目を閉じれば「赤い閃光(せんこう)、直後の黒い雲、逃げまどう人々」が思いだされるとつづる。放射線にさらされた母親は、3年もたたないうちに亡くなったという。また、オバマ大統領を8月6日に広島へ招く運動があることを紹介し、「(大統領が)受け入れることを希望する」とした。

 三宅さんはこれまで、被爆体験を語らずにきた。それは「原爆を生きのびたデザイナー」とみられるのを嫌ってのことだった。その彼に“沈黙”を破らせたのは、今年4月にプラハで「核兵器のない世界」を訴えたオバマ大統領の演説だった。「語ることに気乗りしなかった、自分の内側の深い場所に埋もれていたものを(演説が)呼び覚ました」という。

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最終更新:7月15日20時28分

産経新聞

 

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