シナリオなき、不毛の戦い:その2
2009年7月15日:パート2
「その1」で、「両院議員総会開催を求める署名集めが停滞しているのは、この『麻生降ろし』をめぐる戦いが『シナリオのない不毛なゲーム』であることを多くの自民党議員が(直感的に)感じ取っているからだ」と書いた。 もう少し詳しく解説したい。
まず認識しなければならないのは、麻生総理が「選挙日程を変える」ことはもはやあり得ないという事実だ。 「8.30選挙」はマスコミでも大々的に報道された。 個々の議員は選挙に向けて(すでに)動き出している。 この段階で「ほんの少しでもブレる」(たとえば解散日程を先に延ばす等)ことは「麻生内閣の終焉」を意味する。 そんなことをしたら「総理の座」から引きずり降ろされるばかりか、政治家としても「ジ・エンド」でしょう。 麻生首相はもう「ルビコン川を渡った」のだ。
結論から言うと、「両院議員総会」をやろうとやるまいと、「来週解散」の流れを止めることは出来ない! いや、「両院議員総会」は開かれないと思う。 第1に「両院議員総会開催要求に必要な3分の1の署名」を集めるのは極めて難しい。 第2に、よしんば署名が集まったとしても「7日以内に召集のルール」がある。 「7月21日の解散」であれば、総理を縛れないことになる。
少し想像を働かせてみよう。 仮に「3分の1以上の署名」が集まって「両院議員総会」が開催されたとする。 この総会が「大荒れ」になることは間違いない! 「前倒し総裁選推進派」が次々に立ち上がって「選挙日程の変更」と「麻生総理の退陣」を迫る。 これに対して、「麻生支持グループ」の議員も「麻生総理で選挙を戦うべきだ!」と反論する。 場内は「怒号の渦」に包まれるだろう。
各メディアは夜のニュースで「総会の模様」を大々的に報道する。 この「麻生降ろしをめぐる批判合戦」を見て、自民党のイメージは上がるだろうか?! 国民は「表紙(総理)を替えるか替えないでやり合う政治家たち」の姿を見て、「この人々を応援しよう!」と思うだろうか?! 自分は「逆の現象」が起こると思う。 マスコミはこの「美味しいイベント」を「選挙に勝ちたいがための内輪もめ」みたいに描くだろう。 野党は「内閣不信任案に反対しておきながら、全く矛盾した行動だ!」と反麻生勢力を責め立てるに違いない!!
しかも、「両院議員総会」の場で「決着」はつかない! 「麻生総理では選挙を戦えない派」と「麻生総理でやるしかない派」が、それぞれ8人くらいづつ発言して会議は終了する。 「ガス爆発」を起こした直後に、解散総選挙に突入するのだ。
あ、電話が入って来た。 続きは「シナリオなき、不毛の戦い:その3」で。
追伸:「テレビでの露出が増えれば自動的に選挙区の票が増える」というのは「間違った理論」だ。
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「その1」で、「両院議員総会開催を求める署名集めが停滞しているのは、この『麻生降ろし』をめぐる戦いが『シナリオのない不毛なゲーム』であることを多くの自民党議員が(直感的に)感じ取っているからだ」と書いた。 もう少し詳しく解説したい。
まず認識しなければならないのは、麻生総理が「選挙日程を変える」ことはもはやあり得ないという事実だ。 「8.30選挙」はマスコミでも大々的に報道された。 個々の議員は選挙に向けて(すでに)動き出している。 この段階で「ほんの少しでもブレる」(たとえば解散日程を先に延ばす等)ことは「麻生内閣の終焉」を意味する。 そんなことをしたら「総理の座」から引きずり降ろされるばかりか、政治家としても「ジ・エンド」でしょう。 麻生首相はもう「ルビコン川を渡った」のだ。
結論から言うと、「両院議員総会」をやろうとやるまいと、「来週解散」の流れを止めることは出来ない! いや、「両院議員総会」は開かれないと思う。 第1に「両院議員総会開催要求に必要な3分の1の署名」を集めるのは極めて難しい。 第2に、よしんば署名が集まったとしても「7日以内に召集のルール」がある。 「7月21日の解散」であれば、総理を縛れないことになる。
少し想像を働かせてみよう。 仮に「3分の1以上の署名」が集まって「両院議員総会」が開催されたとする。 この総会が「大荒れ」になることは間違いない! 「前倒し総裁選推進派」が次々に立ち上がって「選挙日程の変更」と「麻生総理の退陣」を迫る。 これに対して、「麻生支持グループ」の議員も「麻生総理で選挙を戦うべきだ!」と反論する。 場内は「怒号の渦」に包まれるだろう。
各メディアは夜のニュースで「総会の模様」を大々的に報道する。 この「麻生降ろしをめぐる批判合戦」を見て、自民党のイメージは上がるだろうか?! 国民は「表紙(総理)を替えるか替えないでやり合う政治家たち」の姿を見て、「この人々を応援しよう!」と思うだろうか?! 自分は「逆の現象」が起こると思う。 マスコミはこの「美味しいイベント」を「選挙に勝ちたいがための内輪もめ」みたいに描くだろう。 野党は「内閣不信任案に反対しておきながら、全く矛盾した行動だ!」と反麻生勢力を責め立てるに違いない!!
しかも、「両院議員総会」の場で「決着」はつかない! 「麻生総理では選挙を戦えない派」と「麻生総理でやるしかない派」が、それぞれ8人くらいづつ発言して会議は終了する。 「ガス爆発」を起こした直後に、解散総選挙に突入するのだ。
あ、電話が入って来た。 続きは「シナリオなき、不毛の戦い:その3」で。
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2009-07-15 18:14
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