2009年7月15日 21時1分更新
道路を作るための用地買収を担当していた倉敷市の職員が、土地の売り主2人と親しくなり、あわせて700万円の借金をしていたことがわかり、市は利害関係者から借金することを禁じた条例に違反するとしてこの職員を15日付けで減給の処分にしました。
処分を受けたのは、倉敷市の55歳の係長級の男性職員で、去年3月まで土地の買収を担当する建設局の「用地室」で主任をしていました。
市によりますとこの職員はおととし、市の道路を建設するための用地買収の契約を行った土地の持ち主の男性と親しくなり、個人的に500万円を借りたほか、平成17年に自分が土地の買収の契約をした別の女性からも200万円を借りていたことがわかったということです。
職員は「家族のために金が必要になった」と借金を認めていて、あわせて700万円の借金は、ことし4月までに借りた2人に全額を返済したということです。
市は、職員が利害関係者から金銭をもらったり、借りたりすることを禁じた「倉敷市職員倫理条例」に違反する行為だとして、15日付けでこの職員を1か月間、減給10分の1の懲戒処分にしました。
「倉敷市職員倫理条例」の違反による懲戒処分は9年前に条例ができて以来初めてだということです。