2009年7月15日 21時1分更新
救急隊員が患者を病院に運ぶとき、医師とどう連携を取ったらよいか話し合う会議が14日夜、岡山市で開かれ、医師から脳卒中の疑いがある場合には、より細かな情報を伝えてほしいという意見が出されました。
この会議は、岡山市消防局の救急隊員が、医師との連携を深めようと定期的に開いているもので、14日夜、岡山市南区にある岡山労災病院で開かれた会合には20人あまりが集まりました。
この中で、具体的な事例が取り上げられ、ことし5月、食事の後に突然倒れて救急隊員が脳こうそくの疑いが強いと判断した患者について話し合いました。
脳卒中の専門医は、救急隊員が患者の体のまひの状態や言葉が不自由になったこと、それに発症時間などを医師に詳しく伝えたことを取り上げ、「情報が正確で細かく、非常にありがたかった」と評価しました。
その上で、治療の際には、薬の副作用などについて家族への説明が必要になることから、患者といっしょにできるだけ家族を病院に連れてきてほしいとアドバイスしました。
会議に参加した脳卒中の専門医の足立吉陽・医師は「医師と救急隊員がお互いに顔が見える関係になり、知識を共有することがよりよい治療につながる」と話していました。