東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

「そのまんま麻生解散」 本紙が勝手に命名

2009年7月15日 13時54分

写真

 麻生太郎首相は二十一日にも衆院を解散する。迷いに迷ったあげく、大逆風の中で解散する首相の決断には首をひねる人も多いことだろう。それでは、今回の解散、名前をつけると何だろうか。本紙政治部記者が知恵を出し合った結果、誠に勝手ながら「そのまんま麻生解散」と命名しました。 (政治部・衆院選取材班)

 命名の理由は、説明するまでもないだろう。今の自民党の低迷は「そのまんま東」こと東国原英夫宮崎県知事を衆院選に担ぎ出そうとして国民から「節操ない」と受け止められたのが一因。もちろん、退陣を求める声が高かった麻生首相が、辞めずに「そのまんま」居座っているという意味も込められている。

 複数の政治部員から出た意見が「バカヤローの解散」。麻生首相の祖父・吉田茂氏は自身の暴言が原因で「バカヤロー解散」を行ったのは有名だが、「の」が入るだけで意味は相当変わる。

 「読み間違い解散」というのもあった。漢字を読み間違え、経済を読み間違え、ついには政局判断も読み間違えたということか。

 「迷いばし解散」「先送りすることだけ決断した解散」など首相の優柔不断を皮肉る名も多かった。選挙担当記者は「オオカミが来た解散」と提案。解散をめぐる首相発言に振り回され、社内で冷たい視線を浴びてきたことへの恨みがこもっている。

 一方、官邸担当記者は首相のキャッチフレーズの一つを取り「安心社会実現解散」。間近で見続けて麻生首相への愛が生じたのかと思いきや「首相批判の記事を書き続けてきた身としては、せめて解散名くらいは、まともなものを贈りたい」という理由だった。

 中曽根康弘元首相の時の「死んだふり解散」をもじって「死んだまま解散」「死んでないふり解散」というものもあった。

(東京新聞)

 

この記事を印刷する