NHKのシルクロード番組が現地の放射能の危険を知らせなかったことがウイグル人弾圧とからんで論議の的になり始めました。
そのシルクロードでの中国による核爆発実験の経緯や結果について詳しく調査してまとめた報告が以下の本です。
著者は札幌医科大学の高田純教授です。
こうした放射能の危険についてNHK当局は「当時も現在も認識がなかった」と言明しているのです。
高田教授はこの書で、1964年から1996年までの中国の核実験により、ロプノール、楼蘭の地域を中心に放射能が広まり、「核の砂」が生じて、世界でも最も危険な地域となっている、と警告しています。
高田教授はウイグル人を主体とする現地の住民19万人がこれまでに放射能関連の障害で死に、129万人が急性放射能障害となった、という統計も発表しています。
この地域にはNHKのシルクロード番組に刺激された形で1980年ごろから日本人の観光客が増え、これまでに合計84万がシルクロードを旅したそうです。
高田教授はこの観光客にも核のハザードがあったと警告しています。
なお高田教授はこの書「中国の核実験」を広島市の平和記念資料館においてもらうよう要請したところ、拒まれたそうです。
by koku
NHKは日本が嫌い?――雑誌論文…