誤診の医院に5600万賠償命令 富山、胆道閉鎖症の乳児を肝硬変や肝不全の原因となる胆道閉鎖症を誤って感染性腸炎と診断したため、男児が生後7カ月で死亡したとして、富山市に住む両親が同市の「橋本医院」(橋本明久理事長)に約7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、富山地裁は15日、同医院の過失を認め、約5600万円の支払いを命じた。 田辺浩典裁判長は判決理由で「胆道閉鎖症を疑い、採血検査などをする義務があった」と過失を指摘。「早期に手術をすれば助かった可能性が高い」と述べ、誤診と死亡の因果関係を認めた。 判決によると、男児は2004年9月に生まれ、11月に胆道閉鎖症特有の白色便があったため、橋本医院で受診。理事長でもある橋本医師は、自然治癒が見込まれるウイルス性腸炎と診断した。 しかし男児はその後も症状が改善せず、05年1月に富山市民病院で胆道閉鎖症と診断され、母親から生体肝移植を受けたが、同4月に肝不全で死亡した。 【共同通信】 |
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