三鷹市は14日、従軍慰安婦問題に取り組む市民団体が「市民協働センター」(下連雀4)へ利用申請したのに対し、慰安婦問題関連の展示に反対する別の団体が「申請は無効」として重複する期間に利用申請したことを受け、いずれの申請も承認しないことを決めたと発表した。
市民団体「フィリピン・元『慰安婦』支援ネット・三多摩」(同市)は4月、展示会(7月29日~8月3日)をセンターで開くため口頭で仮申請を行った。別の市民団体「在日特権を許さない市民の会」(品川区)は1日、市のホームページで展示会の開催を知り、「本申請がされていない」と抗議。その上で同期間に同じ場所で別の展示会を行う申請書を提出した。
その後、先に仮申請した市民団体も申請書を出したが、センターや市には双方から電話、ファクスなどで700件以上の意見提出がされるなど業務に支障が生じ、7日には後者のグループがセンターや市役所周辺で抗議活動を行うまで発展。センターは管理上の支障があるとして、双方の申請を不承認とした。
〔多摩版〕
毎日新聞 2009年7月15日 地方版