突然ですが、ダウンロードという言葉を知っていますか?
インターネットを利用した事のある方なら知らない人はいないでしょう。
アップロードとは、ファイルをインターネット上に保存する事で、
ダウンロードは反対に、インターネット上のファイルをハードディスクなどの
記憶媒体に保存する事を言います。
近年、このダウンロードに対する思考が大幅に変わってきています。
インターネット上では他人の著作権物を、簡単にダウンロード出来るように
なってしまっているのが現状です。
実はこれまでは、著作権物のアップロードは当然違法行為とされますが、
法律上、ダウンロードは合法として認められている立場にあります。
この実態をどうにかしようと政府はダウンロード違法化を含めた
著作権法の改正案を国会に提出、ダウンロード違法化が確定しました。
2010年の1月1日からは、ダウンロード違法化の施行が開始し、
「ファイルが著作権物であると知りつつ、ダウンロードする」行為を
違法の対象としました。
ちなみに、違法とされるファイルの種類は音声・動画ファイルであり、
ゲームのイメージファイルやコミックのスキャン画像などは違法の対象には
なっていません。
また、違法とされた場合でも罰則は設けられておらず、
逮捕や操作の対象にはならないそうです。
動画共有サイトでの視聴はこれまで通り合法と決定し、
通常に視聴する分には罰則の対象とはなりません。
しかし、一部アニメなどの著作権物を動画共有サイトから
ダウンロードした場合は違法となります。
結果的には、違法とされた場合でも特に重い罰則が設けられていないので、
インターネット上での著作権物のダウンロードはなくなりそうにはありません。
ダウンロード違法化が施行されても、何も変わらないのが現状だと思います。