豪栄道(右)と激しい立ち合いを魅せる朝青龍=愛知県体育館
「大相撲名古屋場所3日目」(14日、愛知県体育館)
朝青龍が気迫の“左エルボー”を豪栄道に見舞った。古傷を抱え、白いサポーターを巻いた患部を、直接、相手の顔面にたたき込んだ。「上体を起こしてやろう」という狙いの立ち合いだったが、左脇があき、逆に右四つを許してしまった。
投げを残して、逆転で寄り切ったものの安定感に欠いた。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「痛いんじゃないの。中に入られるから、よくはない」と不発に終わった荒技に苦言を呈したが、本人は「(ひじは)まあまあ。元気のいい相手だったからな」と平静を装った。