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魔裟斗、川尻を圧倒!MAX“卒業星”

 2回、川尻(左)の顔面に右ストレートをヒットさせる魔裟斗=日本武道館
 2回、川尻(左)の顔面に右ストレートをヒットさせる魔裟斗=日本武道館

 「K-1ワールドMAX」(13日、日本武道館)

 これがK-1の強さだ!引退まで2試合となったカリスマ・魔裟斗(30)=シルバーウルフ=が、総合格闘技イベント「DREAM」からの侵略者・川尻達也(31)=T-BLOOD=に2回TKOで圧勝。自らの手で一から育て上げたK-1ワールドMAXでのラストマッチを完ぺきな勝利で飾った。魔裟斗は、Dynamite!!(12月31日、さいたまSA)での引退試合の相手にアンディ・サワー(26)を指名した。

  ◇  ◇

 1回に右ストレートでダウンを奪った魔裟斗の猛攻は、2回も衰えなかった。

 1回同様、異様な盛り上がりの中でフックとアッパーを振り回す川尻の突進を冷静にさばき、右フックでグラつかせるとラッシュ。右フック2連打、右アッパー、左ヒザとたたみ込んで川尻の腰が落ちかけたところでタオルが投入され、川尻はそのまま前のめりでマットに沈んた。魔裟斗は満員札止め、1万6555人のファンに、K-1の神髄を見せつけた。

 川尻は昨年大みそか、K-1ルール初戦ながらも武田幸三を1回KOに葬った。K-1の威信は大きく低下した。「K-1がナメられたイコール、オレがナメられたことだから」。オファーに応じた形とはいえ、魔裟斗は引退前の貴重な1試合を、K-1の強さを証明するために費やすと決断した。

 グローブを外してもらいながらようやく白い歯を見せた魔裟斗は、マイクを握ると「アイ・アム・チャンピオン!オレがチャンピオン!」とアピール。会見では「もっと強いかと思った」と笑った。

 残るは引退試合。今年の世界王者との対戦を熱望する魔裟斗は「(優勝は)ペトロシアンかサワー…、たぶんサワーかな。オレって(運を)持ってるじゃないですか。サワーにリベンジして終わる」と、過去2戦2敗と苦杯をなめているサワーを指名した。

 「ラスト1試合、完全燃焼します!」と誓って、MAXに別れを告げた。

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