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高山、怪物ゴンサレスに大差の判定負け

 12回、ゴンサレスの右フックが高山の顔面にヒット=ワールド記念ホール
 12回、ゴンサレスの右フックが高山の顔面にヒット=ワールド記念ホール

 「WBA世界ミニマム級王座戦12回戦」(14日、神戸ワールド記念ホール)

 3度目の王座獲得を目指した同級1位・高山勝成(真正)は、“ニカラグアの怪物”王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の強打に屈し、3-0の判定で敗れた。

 最後まで立ち続けることが男にとっての“自己証明”だった。王者ゴンサレスと12回を闘い抜き無念の判定負けを喫した高山は「僕のやりたいボクシングができなかった」と、つぶやいた。

 1回から軽快なフットワークで王者に立ち向かった。「焦って打ち合うんでなく、後半息が上がったところを攻め込むつもりだった」と話すように足を使っての展開。だが6回に受けた王者の右フックが左目まぶたを切り裂き計算を狂わせる。「ヒッティングの判定だったので、いくしかないと思った」と打ち合うことを選択。時折激しいラッシュを見せるも、地力で勝る王者に徐々にロープに追い詰められていった。「技術うんぬんじゃなく気持ちの強い選手。最後までハングリーだった」。何度空振りしても攻める気持ちを失わなかった王者を称えると、中出トレーナーも「力は出せたと思う。ローマンの圧力が強かった」と力負けを認めた。

 3度目の戴冠が夢に終わった高山は「今は何も考えられない」と一言。テーマに掲げてきた“自己証明”に関しても「負けたら何もない」とうなだれた。

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