鋭いキックを長州(左)にぶち込む初代タイガーマスク=後楽園ホール
「リアルジャパン」(1日、後楽園ホール)
「金曜夜8時」が帰ってきた。80年代前半の新日本で一世を風びした初代タイガーマスク(51)と長州力(57)が聖地・後楽園でタッグ対決。ファンのどよめきを誘った試合後、長州は22年ぶりの全日本参戦を明言した。
新日本の黄金時代を築いた2人だが、当時は階級や路線の違いで対戦は実現せず。WJの04年4・25横浜大会で1度タッグ対決したものの、さほど交戦しなかったが、この夜は違った。
ともに先発を買って出て、長州がショルダータックルで初代を吹き飛ばせば、初代は飛び蹴りで逆襲。2度目の対戦では初代が蹴りの連打からヒザ爆弾2連発を投下したが、長州はカウント0ではね返した。最後は初代が高岩を猛虎原爆固めで仕留め、早春の夜の夢を締めくくった。
長州は「お互い全盛期にやりたかった部分もある。シングル?期待されるような試合にはならないんじゃないか」と言いつつも上機嫌。高岩から全日本の14日・両国大会に誘われたことを明かし「新たに全日本で何試合かやると思う」と、80年代半ばにジャパンプロレスを旗揚げして侵攻した王道マットへの再上陸を宣言した。全日本では西村修との遺恨対決が濃厚で、長州は「全日本か、面白い!」と腕を撫(ぶ)した。