2009年7月15日7時19分
会議の合間にくつろいだ表情を見せる宮崎県の東国原知事=14日午後、三重県伊勢市、加藤丈朗撮影
宮崎県の東国原英夫知事は14日、自民党からの衆院選への出馬について、全国知事会の地方分権の要望を党の政権公約(マニフェスト)に盛り込むよう求めていることに触れ、「条件に変わりはない。盛り込まれないなら、自民党からの出馬はあり得ない」と従来の主張を繰り返した。しかし、出馬を打診した自民党の古賀誠選対委員長がこの日、一連の騒動と東京都議選などの敗北の責任をとって辞任の意向を示したことで、同党からの立候補は困難になったとみられる。
東国原氏はこの日、三重県伊勢市で開かれている全国知事会の総会に出席。その後、記者団の質問に答えた。
東国原氏は、古賀氏の辞意については「詳細を聞いていないので何とも申し上げられない」と言葉を慎重に選びながら、今後、古賀氏の辞意を確認した上で、最終的な態度を表明する考えを示した。
一方で、東国原氏は、古賀氏の辞意表明について「古賀氏は『自民党を変えたいんだ』と言っていた。それができなかったことへの態度表明ではないか」と分析。実際に自ら都議選の現場に足を運んだことを紹介したうえで「自民党の考え方、理念、国民に対するメッセージ性や情報発信は何一つ変わっていなかった。選挙のあり方は旧態依然としている。それが結果に表れたと思う」と語った。