蒸し暑さが増し、早くも寝苦しい夜が続く。地球温暖化の影響だろうと、恨めしくなる。温暖化はさまざまな異常気象を引き起こすとされる。地球のあちこちで大規模な洪水や干ばつが頻発するようになった。
日本の政界も温暖化してきたのか、異常な現象が目立つ。小泉政権の後を受けた安倍、福田両政権は約一年で破たんした。今の麻生政権を含め、3代にわたって国民の信任を得ていない首相がトップリーダーを務めている。
次期衆院選の行方を占う東京都議選では民主党が大躍進し、自民党は惨敗に終わった。この結果を受けて、麻生太郎首相がようやく来週中の衆院解散と8月30日投開票の意思を固めた。
政界は一気に衆院選に向けて動き出そうが、自民党内では首相の求心力低下で何が起きるか分からない。麻生降ろし、総裁選前倒し、離党者続出など大波乱含みの状況だ。
戦争は血を流す政治で、政治は血を流さない戦争といわれる。権力闘争とは、それほどすさまじい。個人的な利害得失もからみ、あらゆる駆け引きや権謀術数が駆使されるだろう。
政界はヒートアップし、地球温暖化も加わって熱い夏になりそうだ。どの政治家が、何のために、どういう行動を取るか。有権者は理性的な判断が下せるよう、クールな目線を保っておきたい。