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【ウイグル暴動】そのとき何が…「計画的」か「偶発的」か (1/2ページ)

2009.7.14 19:37
13日、ウイグル族2人が射殺された現場とみられる解放南路に面するウルムチ市中医(漢方)医院前の武装警察と地元住民ら(河崎真澄撮影)13日、ウイグル族2人が射殺された現場とみられる解放南路に面するウルムチ市中医(漢方)医院前の武装警察と地元住民ら(河崎真澄撮影)

 中国新疆ウイグル自治区ウルムチで多数の死傷者を出した「ウイグル暴動」発生から15日で10日を迎えるが、「発端」をめぐる中国政府の主張とウイグル族住民の証言は隔たったままだ。

 在外組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席(62)を首謀者とする「計画的な暴動」と非難する中国政府に対し、ウイグル族の住民はカーディルさんのデモへの関与を一様に否定、「平和裏に行進していたデモ隊に武装部隊が発砲した」と反論する。真相をめぐる対立は今後も影を落としそうだ。

 ■ラビアビル封鎖

 カーディルさんが少数民族の実業家としては希有(けう)の成功を遂げた1980年代に建てたという「ラビアビル」は、14日も全館の封鎖が続いていた。ウルムチ市内の解放南路と龍泉路の交差点に位置する高さ30メートルほどのビルで、漢族も含め知らない人はまずいない。

 だが、99年にカーディルさんが国家機密漏洩(ろうえい)罪で逮捕され、投獄されてからは外壁もはげ、雑居ビルと化していた。この日はビル前に立つ数人の武装警察に加え、ほぼ10分おきに部隊を乗せたトラック数台が拡声器で「民族団結!」と叫びながら周囲を威嚇した。

 ビルの裏手でようやく話を聞いたウイグル族の男性は、「(2005年の)亡命後、ラビアの名で何か連絡してきたことなど聞いたことがない。ラビアは(暴動には)無関係だ」と身ぶりを交えて強調。逆に「暴動の首謀者」とする当局の発表を「日本人は信じているのか?」と聞かれた。別の男性によるとカーディルさんの息子の1人は「デモ行進にも参加しなかった」という。

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13日、ウイグル族2人が射殺された現場とみられる解放南路に面するウルムチ市中医(漢方)医院前の武装警察と地元住民ら(河崎真澄撮影)
13日、ウイグル族2人が警察に射殺された解放南路沿いの二道橋地区。ふだんなら屋台や物売りでごったがえすが、この日は人影がほとんど消えて閑散としていた(河崎真澄撮影)
13日、ウイグル族2人が射殺され、封鎖されたウルムチ市内の解放南路を走る武装警察部隊を乗せたトラック(河崎真澄撮影)
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