メモ


メモ



2003/03/25
関西企業家列伝タイトル      
メモ

メモ

 
ワールドをアパレル大手に育てた畑崎氏
ワールドをアパレル大手に育てた畑崎氏
 ワールド 創業者

 畑崎 広敏さん


 下
     
メモ

メモ

  


◆突然の引退、経営は「継栄」◆

 2度の危機を乗り越えたワールドは、1981年3月期に売上高を1000億円台に乗せ、93年には上場を果たした。この原動力となったのが「トータルコーディネート」だった。

 畑崎広敏は67年の欧州視察の際、日本にもありそうなシャツやセーターを着た現地の女性が、あか抜けて見えるのに驚いた。「バランス良く着こなしているためだと分かった」といい、服から小物までを組み合わせる販売方法を生み出した。この手法を推し進め、小売店の商品企画や展示を支援する部署も新設した。

 さらに、直営店の展開も始めた矢先の97年6月、60歳で突然、13歳年下の寺井秀蔵(53)に社長を譲り、一切の役職から退いた。仲の良い部下から「社長は、一生やるんでしょ」と言われ、「裸の王様のようになっている」と気づいたからだ。

 人も企業も伸びが止まると、後は落ちるだけだ。畑崎はそのころ、ワールドも横ばいになったと感じていた。「伸び盛りの経営者に代われば、企業は落ちない」と若い寺井に託したのだ。「継いで栄える『継栄』で、発展し続ける」。畑崎は、そう確信している。

(敬称略。栗原公徳が担当しました)

     
メモ

メモ

メモ

メモ


(C) The Yomiuri Shimbun Osaka,2003