長谷川が妹とタッグで勝つ！トリプル世界戦１４日ゴング

計量後、健闘を誓い合う王者・長谷川（右）と挑戦者のロチャ

　◆報知新聞社後援　ワールド・プレミアム・ボクシングダブル世界戦　ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ　長谷川穂積―ネストール・ロチャ（１４日、神戸ワールド記念ホール）　報知新聞社後援トリプル世界戦は１４日、東京・後楽園ホールと神戸ワールド記念ホールでゴング。１３日は計量が行われ、長谷川は１２キロの減量も２００グラムアンダーでクリア。今回初めて体のケアを担当した柔道整復師の妹・瑠璃さん（２１）のために４戦連続ＫＯ防衛を狙う。

　長谷川は１３日の計量後、ペットボトルの水を飲み干し「ホッとした」と口にした。昨年１月の過去最高の１３キロに匹敵する１２キロの減量や４年ぶりの夏場の試合、３戦ぶりの右構えの相手…不安が先行していたＶ９戦だが、妹のおかげで準備は整った。

　瑠璃さんは４月から、真正ジムの下にある接骨院に勤務。試合１か月前まで週３、４回、兄のマッサージを担当した。夢は兄を支えること。８月からは魔裟斗ら多くのアスリートを診る柔道整復師・三宅安道氏（５４）の下に１年間“弟子入り”して腕を磨く。

　７歳離れているせいかこれまでじっくり話す機会は少なかったが、長谷川はマッサージ中に「いい筋肉してるやろ」とおどけるなどリラックスすることができた。そうした効果もあり、体が好調のサインを発信。ふくらはぎで硬さを感じる部分が６日に上から下に下りてきたという。瑠璃さんは「三宅先生によると、それがいい状態だそうです」と話した。

　兄は「ＫＯチャンスをつくりたい」と４戦連続ＫＯ防衛を宣言。妹の門出を華々しく飾る。