魔裟斗TKOで引退試合前哨戦飾る/K1
<K-1:WORLD MAX2009>◇スーパーファイト◇13日◇日本武道館◇1万6555人
魔裟斗(30=シルバーウルフ)が、総合格闘家の川尻達也(31=T-BLOOD)を2回1分43秒、TKOで撃破し、大みそかの引退試合の前哨戦を飾った。総合格闘家との対戦成績を6戦6勝とし、昨年大みそかの「Dynamite!!」で武蔵、武田幸三らK-1勢が、K-1ルールで総合格闘技家に惨敗した屈辱を晴らした。
貫禄(かんろく)の勝利だった。魔裟斗初回に右ストレートで川尻からダウンを奪うと、2回にはロープに詰めてアッパーの連打。一方的な展開に川尻のセコンドからタオルが投入された。その瞬間、川尻は前のめりにリングに沈んだ。「今日はどこも痛くないし、無傷で終われた。気持ちよかった」。魔裟斗は試合前と同じ、きれいな顔で振り返った。
「一番強いときに引退したい」。その美学をリングで実証した。今年3月で三十路(みそじ)を迎えた。年内2試合での引退を表明したが、さらなる進化を自らに課した。「パワーアップ」を今年の目標に掲げ、3月以降、6年ぶりに筋力トレーニングに着手。「泣きたくなるほど」練習した。強打の川尻を強打で圧倒して「見るからにパワーがついたでしょ」と話した。 K-1の第一人者としての意地もあった。昨年大みそかの「Dynamite!!」で、K-1勢が総合格闘家にK-1ルールで惨敗した。この日の対戦相手の川尻も、K-1の実力者、武田幸三に完勝していた。試合前に「魔裟斗が負けたらMAXは終わり」などと挑発された。燃えないわけがない。「絶対ぶっ倒す」と決めてリングに上がった。
これで引退まで大みそかの1試合を残すだけ。魔裟斗はこの日の世界一決定トーナメントで準決勝に進出したサワーとの対戦を希望した。「サワーに勝って終われたら、最高にいいね」。過去2度の対戦で連敗している宿敵へのリベンジを格闘人生の集大成にするつもりだ。【塩谷正人】
[2009年7月14日9時17分 紙面から]
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