サンスター元部長が万引　ネットで転売、５０００万円売り上げか

　セール会場から約１０００万円相当の衣類などを万引きしたとして、デンタル製品販売会社「サンスター」の元部長の男が窃盗の疑いで警視庁東京湾岸署に逮捕、起訴されていたことが１４日、同署への取材で分かった。

　同署によると、逮捕されたのは大阪府茨木市、下川隆文被告（５６）＝窃盗罪で公判中。下川被告は万引きした商品をインターネットオークションで売っていた。押収した台帳から約５０００万円の売り上げを得ていたとみられ、「小遣いがほしかった。７、８年前からやっていた」と供述している。

　逮捕容疑は、平成１８年５月から昨年１２月１１日までに複数回にわたり、東京ビッグサイト（東京都江東区）などで開かれたセールの会場で、衣類やカバンなど計１８５点（約１０００万円相当）を万引きしたとしている。

　同署によると、同日に東京ビッグサイトで開かれたセール会場で、会計を済ませた商品は指定のポリ袋に入れられる規定だったにもかかわらず、下川被告がむき出しの商品を宅配コーナーに持ち込んだため、万引きが発覚した。下川被告は衣類を試着したまま会場を出るなどの手口で万引きを繰り返していたという。

　サンスター広報室は「在職中の者が逮捕されたことについては非常に遺憾に思っているが、すでに１月３１日付で依願退職しており、サンスターとしてはコメントを差し控えさせていただきたい」としている。

【関連：窃盗事件】
・ 野球帽大量窃盗「つばの曲がり具合に興味があった」「飾りたかった」
・ 呼んだデリヘル女性から現金盗んだ疑い　陸士長を免職
・ 不良メンバー、交番に助け求め…バイク盗の疑いで逮捕
・ ホステスも客もグルだった　新宿スナックの昏睡強盗事件
・ 店主ビックリ！ヘルメット３２個万引男、その転売先