圧倒TKO勝ち!魔裟斗 引退もったいない…
2R、川尻達也(左)を攻め込む魔裟斗
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「K―1ワールドMAXファイナル8」が13日、東京・日本武道館で行われ、プレ引退試合としてMAX最後のリングに上がった魔裟斗(30=シルバーウルフ)は、総合格闘技の川尻達也(31=T―BLOOD)を圧倒し、2RTKOで退けた。大みそかのDynamite!!で引退試合に臨む魔裟斗は、今年のMAX王者との対戦をあらためて希望した。
【試合結果】
K―1世界王者が、総合の“クラッシャー”を厳しく打ち砕いた。決着後は因縁を洗い流すように魔裟斗は川尻と抱擁した。試合が決まってからは「絶対にブッ倒すと」と思ったが「熱くなり過ぎずにいこうと。会場が今までで一番盛り上がった。気持ち良かった」と約1万6000人の大声援を振り返った。
「3R使って倒すつもりだった。総合とは距離感が違うし、1Rはチェックしようと」。右ローキックで様子を見たが、果敢に出てくる川尻から右ストレートでダウンを奪った。2R。それでも前に出る川尻を左右のフックでぐらつかせた。ラッシュに入るとタオルが舞った。番狂わせのスキすら与えなかった。
異種格闘技戦として注目を集めた。昨年大みそかのDynamite!!でK―1勢が3連敗。武田幸三をKOした川尻の挑発を受け「立ち技がなめられる」と立ち上がった。会見で敵意をむき出しにするなど因縁は深まったが、試合5日前の公開練習で一変した。「挑発は(テレビで)見てない。眠れなくなっちゃうから」と受け流した。
その理由を「02、03年頃に挑発を見てびびっちゃったから。子供だったからね」と説明した。強気な言葉で恐怖を隠したのが、昔の魔裟斗だった。だが、今は恐怖を素直に口にできる。飯田トレーナーは「最近だね。恐怖と向き合えるようになったのは」と言う。大切なのは勝利で、立ち技の意地ではなかった。
残りは1試合。勝ち上がってくるのは「ペトロシアンかサワーかな。でも多分、サワーにリベンジして終わると思う」。恐怖から逃げず、挑発に乗らずに平静を保ち、勝つための戦略を完全に遂行した。「一番強い時に引退したい」との言葉は12月31日のリングで実証される。
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