2009年7月14日17時30分
各畜産団体からの要請が一通り読み上げられたあと、突然、関西選出の議員が発言した。
「養鶏の協会は先日の大会で民主党議員に出席要請した。利敵行為で許し難い」。非難は続く。「民主党にお願いしている団体がこの場にいるのはけしからん」「大会の招待状が一部の議員にしか出ていない」。若手の議員からも次々と罵声(ばせい)が上がった。「会長、事務局長の監督がなっていない。何とかしろ」。議連幹部の責任を追及する声まであがり、協会幹部は退出を余儀なくされた。
その後も、協会幹部は自民党議員との関係修復に向けて動き、畜産振興議連に「政権与党を機軸とする農政活動の姿勢にはいささかも変更はありません」とする文書を提出(会長の谷津氏は受け取りを否定)。大物議員から「事態収拾のために各地で自民党の先生を応援するなど、早めに具体的行動を起こすべきだ」との忠告も受けたという。
大会の中止要請について、谷津氏は「農水省にそんなことを言うわけがない。もし、農水省が団体に大会中止を迫ったとしたら、とんでもないことだ」と話す。