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古賀選対委員長“脱走”辞任か…東国原騒動を陳謝

尾辻秀久参院議員会長も辞意表明

古賀選対委員長(クリックで拡大)

 自民党の古賀誠選対委員長が14日午前の党総務会で、東京都議選など地方選連敗について党執行部の責任を追及されブチ切れ、「それなら辞めさせていただく」と辞意表明した。さらに、尾辻秀久参院議員会長も「執行部に責任があるということなら、私も首を差し出す」と宣言し、両氏とも総務会を途中退席した。自民党はますます大混乱の様相を呈してきた。

 出席者によると、総務会では地方選の連敗について、加藤紘一元幹事長らが「責任はどこにあるのか」と細田博之幹事長の責任を追及、丸山和也参院議員が「宮崎県の東国原英夫知事の出馬騒動がマイナスだった」と古賀氏の行動をこきおろした。

 これに対し、古賀氏は「選挙について、執行部で責任があるとすれば私なので、辞めさせていただく。(辞任の)条件として、総選挙は麻生首相が決めた日程で一致結束してほしい」などと述べて席を立ったという。

 古賀氏は東国原騒動について「私の浅はかな考えで迷惑をかけた」と陳謝しており、騒動の責任を取ったうえで党内の結束を図る目的を強調。しかし、麻生首相が8月30日投開票という総選挙の日程を決めた翌日に、選挙の司令官が辞意表明というのは前代未聞だ。

 当然、細田幹事長は記者団に「選挙前の交代は認められない」と述べ、慰留する考えを強調した。古賀氏もその後、記者団の質問に「辞めないよ」と述べたが、周囲には「武士に二言はない」と伝えたとされ、辞意は固いとの見方が強まっている。

 一方、尾辻氏は総務会後の参院執行部会でも、「古賀氏だけの責任ではない」と辞任に強い意志を表明。参院幹部や執行部が慰留している。

 両氏の辞意表明について自民党ベテラン議員の1人は「とにかく党がまとまらないと、総選挙で大惨敗するだけに、自分が辞めることで党内結束を図りたいとの思いが1つ。さらに、とにかく文句だけ言う人間に心底、頭に来て衝動的に辞意発言が飛び出したのだろう」とみる。

 一方、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「古賀氏は自民党を下野させた選挙責任者という汚名から逃げようとしている。自分の選挙も危ないので、地元に張り付きたい思いもあるだろう。党内の結束というのはあくまでお題目だ」と話している。

ZAKZAK 2009/07/14

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